ジェニファーがジャンヌ・ダルク化する『ハンガー・ゲーム』

まずは、最新作『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』を紹介する前に、過去3作を振り返ってみましょう。

『ハンガー・ゲーム』(2012年度作品)
独裁者国家で、貧富の差が激しいこの国では、貧しい地区の12名の若者を集めて、死ぬまで闘うサバイバルゲーム「ハンガー・ゲーム」が開催されます。指名された妹の代わりにゲームに参加することになったカットニス(ジェニファー・ローレンス)が命懸けのバトルを乗り越えていく姿を描く人気シリーズ第一弾。

ジェニファー・ローレンスの人気を決定づけたのが『ハンガー・ゲーム』です。ジャンヌ・ダルクのようなヒロインのカットニス。家族と離れ、死の恐怖と闘いながらも決して諦めない姿は感動的。

原作は同名ベストセラー。正直、ティーン向けというイメージをエンタティメント大作として大人の鑑賞に堪える作品に押し上げたのは、ヒロインであるジェニファー・ローレンスの魅力と実力でしょう。ティーンたちの殺し合いのゲームという設定が日本のベストセラーであり大ヒット作「バトル・ロワイヤル」に酷似している……なんて話題もありました。

監督:ゲイリー・ロス 出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランドほか


『ハンガー・ゲーム2』(2013年度作品)
「ハンガー・ゲーム」で優勝したカットニスは故郷へ戻るけれど、彼女を英雄と祭り上げる雰囲気が高まっていました。独裁国家に反旗を翻す気運も高まり、国家の長はカットニスを抹殺する計画を立てます。それは「ハンガー・ゲーム」の歴代優勝者を集めた「グランド・チャンピオン・バトル」。カットニスは再び戦場へと向かうはめに……。

さらに過酷な運命にさらされるカットニス。バトルはより激化しているので、ヴィジュアル的にも見応えがあります。それでも彼女のカリスマ性がほかの競技者に影響を与え、彼女は窮地に陥ると誰かに助けられるのですね。もはや神に守られた存在! 独裁政権とのバトルは激化し、カットニスの怒りと悲しみに同情します。

監督:フランシス・ローレンス 出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、フィリップ・シーモア・ホフマンほか


『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』(2014年度作品)

前作で闘いの場から救出されたカットニス。彼女を救出したのは、独裁政治に対抗する反乱軍。指揮を執るコイン首相(ジュリアン・ムーア)は、カットニスを反乱軍の象徴にしようとします。カットニスは独裁国家に捕らわれたピーター(ジョシュ・ハッチャーソン)を救出することを条件に立ち上がりますが……。

FINALは前後編で、その前編は革命前夜的な内容。なぜそれに至ったのかの物語になりますから、アクションよりもドラマ性が高くなっており、いつものゲーム的なお楽しみは薄いかも……。でもここをしっかり楽しむことで、後篇がより楽しめます。ドラマ性が高いので、ジェニファーは持前の演技力を発揮しています。

監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、ドナルド・サザーランドほか

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