熱帯魚/レイアウト・インテリア

インテリアとしての熱帯魚の魅力!

ただ熱帯魚を飼うだけでは、アクアリウムの持つインテリアとしての魅力を引き出すに至らない。水槽、キャビネットを含め、部屋の他の家具とのバランスを考え、トータル的にコーディネイトすることで真価を発揮する。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

趣味に対するスタンス


金銭的にゆとりが無い学生時代ならいざ知らず、社会人となり多少の経済力が出来た今、趣味の“モノ”への妥協はしたくない。そこに妥協という負い目を感じることで、自分の熱意が冷めてしまうからだ。無論、自分の金銭力の許す範囲の話しでだが。趣味という一見無駄とも思えるものにこそ、情熱と投資を惜しげなく注ぎたい。

熱帯魚の飼育は、1万円程度から始めることができる。初めの一歩としては、それでも十分だと思う。しかし、そこから得られる満足感は、アクアリウムに秘めた魅力には程遠い。アクアリウムの世界は奥が深い。お金を掛ければ良いとは言わないが、拘れば非常に奥が深い世界でもある。

異なる2つの“アクアリウム”へのアプローチ



我が家の書斎兼飼育ルーム
このようなスタイルは熱帯魚の飼育そのものを愉しむスタイル。インテリアとして愉しむためには、アクアリウム以外の周囲の環境もプロデュースしよう!
我が家の書斎兼飼育ルームには、木製の多段ラックに小型水槽がずらりと並んでいる。熱帯魚の飼育そのものを楽しむ為のスタイルだ。

一般にイメージするお洒落なアクアリウムからはほど遠く、どちらかと言えばマニアックな臭いすら漂う。気に入った魚を繁殖させたり、生態を楽しむための水槽群になる。これも一つの熱帯魚の楽しみ方だが、今回はインテリアとしてのアクアリウムの楽しみ方に触れてみる。

さて先の写真は極端な例だが、多くの方がただ水槽を置いているだけに近い状況だと考える。

インテリアとしてのアクアリウムを楽しむためには、綺麗な魚をセレクトするに留まらず、水槽周りを含めトータル的にプロデュースする必要がある。それには何が必要か? 追って解説していきたい。



美しいアクアリウムは、トータルコーディネイトが命!


言わずもがな、水槽にはインテリアとしての側面を併せ持つ。ただ、多くの場合、イメージするものとは程遠く、魚を飼うための器と成り下がる。

「何故?」

 
多くの方が、熱帯魚のみに注目し、水槽周りのコーディネイトが疎かになっているからだ。熱帯魚そのものは美しい。しかし、それを“見せる工夫”が疎かになれば、アクアリウムの持つインテリアとしての魅力は半減してしまう。魅せる演出をしてこそ、その真価を発揮するのではないだろうか。

「では、どうすれば?」

それにはファニチャーを選ぶのと同様に、キャビネットや器具にもこだわりたい。一般に販売される熱帯魚セットではなく、キャビネットから水槽、照明まで統一感のあるものを選択すると良い。

初めて熱帯魚を飼うに当たっては、敷居の高いことかも知れない。飼育に慣れ、熱帯魚の魅力を十分理解したのであれば、次はアクアリウムをインテリアまで昇華させてみよう。

水槽一式40万!こだわればオーダーメイドも
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