従来のリーフと大容量電池搭載モデルの違いを細かく解説!
日産の電気自動車『リーフ』がマイナーチェンジで大容量電池搭載モデルをラインアップ。航続距離を大きく伸ばしてきた。カタログ上の数値でいえば、228kmから280kmになっている。それでいて価格は補助金を使えば15万円しか高くない。同時に自動ブレーキも採用するなど商品力も高めた。買って損はないか?まず電池搭載量から紹介したい。今までのリーフに搭載されていた電池の容量は24kWh。kWhをLに置き換えガソリンタンク容量が24Lだと考えればわかりやすいかと。一方、電費は7km/kWh。これまた燃費7km/Lというイメージ。ガソリンの場合、タンク容量の全て使わず。電気も同じく全て使えず2kWh残すとしよう。
22×7で154km。これが今までのリーフの航続距離だった。30kWhになると、2kWh残しても28kWh使えると思う。×7で196km。何と! ほぼ200km走れるのだから素晴らしい! これだけ走れれば実用性が全く違ってきます。例えば都内の私の家からだと、現在充電しないと往復できない成田空港や箱根も行ける。
24kWhタイプだと最低3回掛かっている東京~大阪間も、途中2回の急速充電で到達可能。私の使い方であれば、95%くらい無充電で帰って来られるようになる(24kWhタイプは80%くらい)。片道100kmの通勤をしてる人は珍しかろう。30kWhタイプであれば航続距離の短さを感じることはなくなると思う。
自動ブレーキが前グレードに標準装備したのも大きなプラス要素
劣化に対する許容力も大きくなる。前述の通り私は24kWhのリーフに乗っているが、ほとんど困らない。ただ8年/8万kmくらい経つと、新品の80%くらいまで劣化する模様。その時の航続距離は132kmで、少しばかり物足りない。30kWhタイプであれば、8年/8万km走っても24kWhタイプの新車時と同じ。安心です。
驚いたことに24kWhと30kWhタイプの車重は20kgしか違わない。電池のサイズも同じ(居住スペースもトランクスペースも同じ)。4年で電池の性能が2ランクくらい上がったということだと思う。4年後には同じ電池搭載量で、燃料電池車に迫る実用航続距離300kmも実現しそうな勢い。10年したらさらに進む?
そして、自動ブレーキが全グレードに標準装備化されたのも高く評価出来る。電気自動車を購入するようなユーザー層は、高い事故防止効果を持つ装備のニーズも大きい。私もリーフに乗っていて唯一の不満が自動ブレーキであります。ホンキで乗り換えようかと考えているほど。日産のシステム、歩行者も判別出来るから嬉しい。
残念だったのは不評のデザインを全く変えなかったこと。おそらく誰かが意地になってデザインを変えさせないんだ思う。これまで何度も何度も書いてきた通り、リーフ最大にして唯一の弱点はデザイン。少し変えるだけで大幅にカッコよく見えるようになるのに……。実用性能を大幅に上げた30kWhタイプの売れ行きが伸びなければ、デザインのせいです。
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