パワーアップで扱いやすく

フロントビュー

どことなくステップワゴンに似ている!?と思わせるのは角が斜めに落とされたフロントバンパーの形状のためだろうか? しかし、先代よりも鋭さが増してキリッとした男前になったのは確か。売れ筋は専用メッキモール&フォグランプフィニッシャー、サイドシルプロテクターなどを装備する写真の「ハイウェイスター」。ボディカラーは全8色を用意する

ついに4代目となった日産セレナ。先代はクラス最大級の室内空間を誇る一方、トルクもパワーも不足気味で走りの洗練度はもう少しというところがウィークポイントだった。新型は、排気量は先代と同じ2.0Lながら、10psアップの147ps、1kg-mアップの21.4kg-mという出力とトルクを得ている(2WDの場合)。

体感的には数値通りのパワーアップ感で、ストップ&ゴーをスムーズにこなすようになったし、急勾配でも力強く加速する。回転音だけ高まってパワーがついてこないような、CVTならではの悪癖はほとんど姿を消した


グレードを問わず少し気になったのが、どんな速度域でも軽めのパワステだ。スピードの低い街中では取り回ししやすいが、首都高や高速道路で多用する80~100km/hくらいの速度域では、ニュートラルからゲインが立ち上がるまでがあいまいで、少し頼りない。低速では軽くても高速域では直進性を含めて手応えがあり、安心感のあるセッティングであれば言うことはないのだが。

乗り心地重視なら「20G」という選択も

リヤビュー

セレナらしさを感じさせるのがリヤビュー。ハイマウントストップランプは立体的な造形でBOXスタイルに変化をもたらしている。前後、左右ともに大きなウインドウのおかげで視界は良好。とくにサイドウインドウの大型化で、ボディやミラー下に付けられる補助ミラーの設置が必要ないのが自慢

最販売グレードである「ハイウェイスター」から試乗したが、乗り味は少し硬めという程度で、家族ユースがメインであるセレナの許容範囲に収まっている。ロール制御も巧みで車体が大きく傾いたり、急にロールしはじめるようなことはない。一方で、15インチを履く最上級の「20G」は、停止時から少し動かしただけで当たりの柔らかさとスムーズさが伝わってくる。もし、ハイウェイスターのフロントグリルが必要ないのなら「20X」、イージークリーンシートなどの装備重視なら「20G」をチョイスしてもいいかもしれない。

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