乗り心地が課題だったが……

GT-R
サーキットやワインディングロードでのスポーツドライビングという領域に絞り込んで開発されたスペックV。専用ボディカラーとして、アルティメイトオパールブラックを用意する

GT-Rというクルマ、注目されているわりに人気が無い。販売台数が伸び悩んでいるだけでなく、人気のバロメーターとなる中古車の相場も低めに推移してます。そんな状況の中、高性能バージョンである「スペックV」(1575万円)を追加してきた。

全く先入観を持たず試乗してみたら、思わず「う~ん」。無味乾燥だったGT-Rと大幅に違うのだ。最も興味深かったのは、これまでのGT-Rを真正面から否定してしまっているサスペンション(水野さんに聞けばそうじゃないと言うでしょうけど……)。

GT-R
レーシングユースのカーボンセラミックブレーキをベースに開発された「NCCB(Nissan Carbon Ceramic Brake)」を装備。ニュルブルクリンクのテストでは最大ブレーキングGが2.05を記録したという

標準のGT-Rのサスペンションは3段切り替え式になってます。「標準」と、乗り心地を重視した「コンフォート」、そして「スポーツ」なのだけれど、どれを選んでも満足出来ない。基本的に全て乗り心地が安っぽいからだ。

例えばコンフォートだと「フワフワなのにゴツゴツした感じで乗り心地悪い」。スポーツにすると「終始激しく揺すられる」。標準もゴチゴチ。GT-Rを買ってすぐ手放す人も多いというが、聞けば皆さん乗り心地の悪さに辟易している。

しかし! 切り替え無しのスペックVに乗ると乗り心地がいいのだ。御存知の通りスペックVはサーキットを走るためのスポーツバージョンで、ハンドリングを極限まで追求したもの。走りの性能の妥協はないハズ。「何のための3段切り替え式なの?」。