子育て/育児ストレス解消法

兄弟・姉妹を同じように愛せない! 子育てに悩むママへの処方箋

子育てで、兄弟・姉妹同じように愛したいと思っているのに、可愛いはずなのに、ふと自分の本心と向き合うと、どちらかが可愛く、どちらかが好きになれない、などと感じられたことはないでしょうか。子ども達を少しでも同じように愛せる、ちょっとしたコツとは?

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド

<目次>

兄弟・姉妹を同じように愛したい! 子育ての悩みとは

子育てで兄弟・姉妹を同じように愛せない……

生まれた順、性差、親子の相性などの違いにより、同じように愛せない事もあるでしょう。いつも叱られ役の子の良いところを見つけたら、「あ、こんな可愛いところあるんだ」と思った瞬間、即メモしておきましょう

学校の成績が良い姉に比べ、勉強が嫌いな妹。ママの言ったことを素直に聞きテキパキしている弟に対し、いつものんびりしている兄。第一子が何でもよくできる優秀な子の場合、それを基準に考え、下の子は何をしてもできが悪いと感じたり、反対にマイペースな第一子に比べ、第二子は兄姉の行動を見ているので要領も良く、年齢が幼い分、可愛く思ったりすることはないでしょうか。

それらは生まれた順、性差、親子の相性などの違いにより、生じてくることは当然あるでしょう。

「お風呂に入る時間よ」と声をかければ、いつまでもテレビを見てダラダラしている、きちんと片づけられない、忘れ物をよくするなど、なぜかイライラするのは同じ子ばかり。

 

そうなってくると、同じように食事をしていても一方の子には「いっぱい食べるのよ」と声をかけ、いつもイライラする方の子には、「何モタモタしてるの、サッサと食べなさい」と言ってしまう。

小さな家族という集団の中で、一旦叱られ役が決まってしまうと、ドンドンその子への気持ちがエスカレートしてしまい、最悪のときは、虐待などに繋がる可能性もでてきます。
 

叱られる方はいつも同じ、更なる悪循環が親子の溝を深める

そしていつも叱られて、「自分は親に愛されていない」と感じながら成長する子供は、「どうせ私なんか……」「ボクばっかり……」が口癖になり、その子が更に可愛くなくなります。やがて親への反抗心も強まり、親子の溝は深まるばかり。

このような悪循環を繰り返し、同じように我が子を愛せない自分を責めたり、深まる親子の溝に悩んでおられるママに、子供たちを少しでも同じように愛せるよう、ちょっとしたコツをご紹介しますね。
 

その1:悩むということは愛情を持っている証拠だと認める

悩むということは、同じように愛そうと思っているからで、それだけでも素晴らしいことです。親もひとりの人間です、「兄弟、姉妹同じように好きになれない」という気持ちは、少しくらいあっても当然のことです。

でも、「同じように愛せない」と悩んでいる時点で、「同じように愛そう」と思っている自分がいるのですから、それだけでも愛情はあるのです。自分の心に率直に向きあい、努力している自分自身をまずは認めましょう。
 

その2:良いところを見つけたら、紙に書いていく

どんな些細なことでも、その子の良いところを見つけたら、「あ、こんな可愛いところあるんだ」と思った瞬間、即メモしておきましょう。

また幼稚園や学校の先生、お友達のママに、我が子が褒められたりすれば、それも書き加えればいいですね。
「お友達が校庭で転んで擦りむいたとき、一緒に保健室に付いて行ってあげていました。○○さんは、お友達にいつも優しく接しています」
「今日ね、うちの子が筆箱忘れちゃって、それで○○ちゃんに鉛筆借りたそうなの、いつもありがとうね」

なんて、親の気づかない良いところを褒めてもらったら、忘れないうちにすぐにメモをし、毎日読み返しましょう。
 

その3:好きになれないところをポジティブな言葉に言い変えてみる

例えば、何をしても遅いと思えば、「きっと慎重なんだわ」
飽きっぽい性格だと、「新しいことに興味関心を持つのが得意なのね」
頑固な子と感じれば、「将来は周りに流されず信念を持って生きるでしょう」と、子供に対してイライラする場面で、その言動をポジティブな言葉や思考に置き換えてみましょう。そうすることによって、その子の良さも見えてくると同時に、ママ自身の気落ちを変える助けになります。
 

子供の目線に立って家庭の風景を眺めてみましょう

少し立場を変えて、子供の目線から家庭の風景を眺めてみましょう。同じことをしていてもいつも叱られる自分、大好きなママがいつも他の兄弟姉妹を可愛がる風景。その辛さや悲しい気持ちをうまく言葉に表現できない子供は、一粒の涙であったり、寡黙であったり、もしくは反抗と言う形で表してくるかもしれません。

子供が最も安心して過ごせる家庭の場で、このようにしんどい役を負わされる子供の気持ちを親だからこそ、気づき理解し、寄り添ってあげて欲しいものです。

素直に自分に向き合い、子供たちを同じように愛そうと努力する気持ちがあれば、大丈夫です。子供たちは、同じように皆、ママのことが大好きなのですから……。

【関連記事】
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で子育て関連の書籍を見るAmazon で子育ての書籍を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます