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兄弟・姉妹を同じように愛したい! 子育ての悩みとは
生まれた順、性差、親子の相性などの違いにより、同じように愛せない事もあるでしょう。いつも叱られ役の子の良いところを見つけたら、「あ、こんな可愛いところあるんだ」と思った瞬間、即メモしておきましょう
それらは生まれた順、性差、親子の相性などの違いにより、生じてくることは当然あるでしょう。
「お風呂に入る時間よ」と声をかければ、いつまでもテレビを見てダラダラしている、きちんと片づけられない、忘れ物をよくするなど、なぜかイライラするのは同じ子ばかり。
そうなってくると、同じように食事をしていても一方の子には「いっぱい食べるのよ」と声をかけ、いつもイライラする方の子には、「何モタモタしてるの、サッサと食べなさい」と言ってしまう。
小さな家族という集団の中で、一旦叱られ役が決まってしまうと、ドンドンその子への気持ちがエスカレートしてしまい、最悪のときは、虐待などに繋がる可能性もでてきます。
叱られる方はいつも同じ、更なる悪循環が親子の溝を深める
そしていつも叱られて、「自分は親に愛されていない」と感じながら成長する子供は、「どうせ私なんか……」「ボクばっかり……」が口癖になり、その子が更に可愛くなくなります。やがて親への反抗心も強まり、親子の溝は深まるばかり。このような悪循環を繰り返し、同じように我が子を愛せない自分を責めたり、深まる親子の溝に悩んでおられるママに、子供たちを少しでも同じように愛せるよう、ちょっとしたコツをご紹介しますね。
その1:悩むということは愛情を持っている証拠だと認める
悩むということは、同じように愛そうと思っているからで、それだけでも素晴らしいことです。親もひとりの人間です、「兄弟、姉妹同じように好きになれない」という気持ちは、少しくらいあっても当然のことです。でも、「同じように愛せない」と悩んでいる時点で、「同じように愛そう」と思っている自分がいるのですから、それだけでも愛情はあるのです。自分の心に率直に向きあい、努力している自分自身をまずは認めましょう。
その2:良いところを見つけたら、紙に書いていく
どんな些細なことでも、その子の良いところを見つけたら、「あ、こんな可愛いところあるんだ」と思った瞬間、即メモしておきましょう。また幼稚園や学校の先生、お友達のママに、我が子が褒められたりすれば、それも書き加えればいいですね。
「お友達が校庭で転んで擦りむいたとき、一緒に保健室に付いて行ってあげていました。○○さんは、お友達にいつも優しく接しています」
「今日ね、うちの子が筆箱忘れちゃって、それで○○ちゃんに鉛筆借りたそうなの、いつもありがとうね」
なんて、親の気づかない良いところを褒めてもらったら、忘れないうちにすぐにメモをし、毎日読み返しましょう。
その3:好きになれないところをポジティブな言葉に言い変えてみる
例えば、何をしても遅いと思えば、「きっと慎重なんだわ」飽きっぽい性格だと、「新しいことに興味関心を持つのが得意なのね」
頑固な子と感じれば、「将来は周りに流されず信念を持って生きるでしょう」と、子供に対してイライラする場面で、その言動をポジティブな言葉や思考に置き換えてみましょう。そうすることによって、その子の良さも見えてくると同時に、ママ自身の気落ちを変える助けになります。
子供の目線に立って家庭の風景を眺めてみましょう
少し立場を変えて、子供の目線から家庭の風景を眺めてみましょう。同じことをしていてもいつも叱られる自分、大好きなママがいつも他の兄弟姉妹を可愛がる風景。その辛さや悲しい気持ちをうまく言葉に表現できない子供は、一粒の涙であったり、寡黙であったり、もしくは反抗と言う形で表してくるかもしれません。子供が最も安心して過ごせる家庭の場で、このようにしんどい役を負わされる子供の気持ちを親だからこそ、気づき理解し、寄り添ってあげて欲しいものです。
素直に自分に向き合い、子供たちを同じように愛そうと努力する気持ちがあれば、大丈夫です。子供たちは、同じように皆、ママのことが大好きなのですから……。
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