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上智大学(2ページ目)

「他者のために、他者とともに生きる」というキリスト教精神を教育の根底に置く上智大学は、他の私立大学とは違った方向を模索している大学である。その方向性と上智大学入試の傾向について紹介しよう。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

もっとも外国を身近に感じられる大学環境

上智大学が全世界で協定している大学は35カ国、140校に及んでいる。もちろんこれは国内大学ではトップクラスになる。毎年150人~200人もの学生が世界各国の名門大学に1年間、あるいはそれ以上滞在し、留学を体験している。

他大学との大きな違いは、海外の大学で取得した単位が、本校でも認められるという点である。単に観光気分の語学留学とは、まったく違うことがわかるだろう。また、各大学に派遣される学生は数名と限定されており、日本人同士で固まって過ごすことができない環境を作り出している。なんとか自力で1年間を周囲と協調しながら過ごして行かなければならない環境の中で、留学生達は大きく飛躍成長していくだろう。

様々な分野で語学を使える道具として駆使して、国際的な舞台で活躍したいと考えている受験生にとって、これほど恵まれた環境はないだろう。 また外国人講師が多いことや、海外からの留学生が多いことからも様々な刺激を受けられるだろう。

退学者少なし。教授との親密性が功を奏す

現在、各私立大学は中途退学者の問題で非常に悩んでいる。大学には入ったももの、こんなはずではなかった……と失望する学生も多いからだ。

上智大学は他の大規模な大学に比べると中規模の大学であるため、教授と親密な関係を持つことができる。そのためか、各学部共に退学者が数名程度という数字になっているのは素晴らしい。そういう意味でも、入学後の満足度が高い大学と言えるだろう。

メディア・放送関係に高い就職率

2008年度就職状況を見ると、文系2252名中でマスコミや情報関係に就職した学生は307名となっている。これは、全体の約13.6%にも及ぶ。理系の場合は、580名のうち進学したものが235名で、就職しなかったものが5名(文系で252名)という低い数字。

各有名大学ともフリーター化する学生の対応に苦慮しているが、上智大学の場合、この数値が比較的低く、大学側の就職支援がうまくいっているあらわれだろう。

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