ワンルームのLDKを仕切る3つの円弧
1. 螺旋階段は部屋の中心から南側に寄った位置にある。 |
2. 窓際にテレビのある「南の間」から道路を見下ろす。段差は40cm。 |
3. 西側の壁の構造材と収納が一体になっている。 |
4. カーテンを引くと、障子のような柔らかな光に満ちた、落ち着いた個室に変身する。 |
2階は約26帖の大きなワンルームの空間です。そこに直径4.2mと、直径3.1mと、直径2.8mの円弧によって床の段差が造られ、それぞれキッチンとダイニング、南の間、北の間というように空間が分けられています。
Hさん一家は、日常的にこの段差を行き来しながら暮らすという、とてもユニークなライフスタイルを選択しました。段差だらけの部屋は一見不便なように見えますが、幼い兄弟は部屋中を走り回ったり円の中でおとなしく遊んだりと、すっかり使いこなしています。
◆建築データと建築家プロフィール