3人の建築家がアイデアを持ち寄って設計

JR浅草橋から歩くこと5分。隅田川に近い江戸通りに面してそのデザイナーズマンションは建っています。
それにしても本来個性の強い建築家たちが集まって共同で設計するというのは、おもしろそうですが、なかなか難しそうなプロジェクトですね。前はふつうのビルが建っていたというその立地には、12階建てのシャープな外観のマンションに生まれ変わっていました。ここは、元のビルの地下室と杭を残したまま建築可能にするため、斜めになったCFT構造(鋼管に高流動コンクリートを充填)の柱で36メートルの高さの建物を支えるという手法を取っているそうです。

ペントハウスの密かな愉しみ

一段下がってベッドルームがあるという仕掛け

基本的にはI字型とL字型のシンプルなワンルームが中心なのですが、一風変わった部屋が2つあります。それが最上階(12階)のペントハウス。東南か西南つまり長方形の2辺すべてが開口部という超・明るいその部屋は、ワンルームなのにスキップフロアになっていて、2つの空間として使えるようになっています。

バスルームはすべてがガラス張り、トイレも丸見え?

入ってすぐがLDK、アイランドキッチンが中央に陣取り、LDKは一体でよいのだというメッセージを感じさせます。玄関から右手か左手奥が縦長ガラス張りのバスルームになっています。バスは床への埋め込み型。ローコストながら工夫を凝らしてモダンに仕上げた洗面台がお洒落です。

意外に広く使えそうなリビング

この床面から3~4段下がった形でもうひとつの床面があります。これがベッドルーム。
2面が開口部というこの空間は、寝ていて浅草の町を見渡せることになりそう。ちょっとすごいですね。そしてもうひとつの工夫は、この部屋を取り囲む形で開口部との間に取りつけられた棚とその一部が隠し収納になっていること。ベッドにいながら、ちょっと手を伸ばすだけで何でも取り出せるというわけですね。これはいいかも!

船の舳先のように張り出すデッキテラス

さらに東側の1室には、空に張り出す形でウッドデッキのルーフテラスが付いています。
さあ、ここは何に使いましょうか? これからの季節だと、お月見パーティ? それとも秋の味覚を集めてのバーベキュー? もちろん浅草の灯火を眼下に2人きりで楽しむワインというのも最高ですね。

甲板から望むペントハウス、いかに開口部が広いかがわかる