吉祥寺の北側の落ち着いた雰囲気の住宅地に、100年に渡って代々受け継がれて来た土地があります。ここに、「愛着を持って住んでくれる人たちに」との地主の想いを受けて計画された、個性的なインテリアの11世帯が入るコーポラティブハウスが完成しました。継承されてきた格式ある土地の佇まいと、新しくつくるコンクリート造の建築は、どのように融合されたのでしょうか。

コンクリート建築と里庭


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外観
1. 既存の松の古木と寄り添うようにコンクリートの建築が並ぶ正面。車1台分の駐車スペースがある。
2. 北側も再生木ルーバーで壁面を覆っている。目隠しの鉄板の錆色がモノトーンの外壁に色を添える。
3※,4. 南北に走る奥行き31mの路地状の通路の横には里庭があり、植栽がふんだんに施されている。
5※. フェンスとベンチは、砕いた石を詰めたステンレス製のメッシュカゴ。奥に地主の母屋が見える。
写真撮影は※以外全て鳥村鋼一


正面には、この土地の記憶を色濃く残す、樹齢100年の松が枝を伸ばしています。敷地の間口は南北に16.5m、奥行きは東西に35m、約166坪あります。南側に地下2層のある3階建てのコンクリート造の住戸を寄せ、北側に通路と深い奥行きの里庭が配置されています。太いH鋼が横たわるエントランスから庭に入ると、古風な隣家を隔てるフェンスには植栽が施され、足元にはオリジナルデザインのベンチまで設置されています。

◆建築家プロフィールと建築データ