建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

半屋外空間をもつ合理的な住まい[enne]

階段や廊下やバルコニーといった動線となる要素を半屋外空間にまとめ、そこからシンプルな箱型の居室にアクセスするという、シンプルな空間構成による家です。正面に立ち上がる金属の足場板が、住人のプライバシーを程よく守っています。

執筆者:川畑 博哉

2009年に木下道郎/ワークショップの木下道郎さんが設計した狭小住宅[laatikko]。この家が建て主のEさんの理想形でした。

実際に現地を訪れ、動線となるフェンスで囲われた半屋外空間と、箱形の居室の組み合わせという合理的な構成に魅了され、木下さんに設計を依頼したのです。

ファサードは金属の足場板


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外観
1. 南側から見た外観。前面道路からは2.5m後退して建っている。
外観
2. 亜鉛メッキ仕上げの足場板のファサード。白くペイントされた鉄製の玄関がアクセントになっている。
階段
3. 鉄製の階段の踏板はグレーチング。




高円寺駅北口から歩くこと約14分。早稲田通りを渡った先の閑静な住宅地に、正面が銀色の金属の足場板で覆われた建物が現れます。一見、住宅には見えませんが、ここがEさんのお住まいです。

金属の足場板の内側は、動線となる縁側のような半屋外空間で、その奥にコンクリートボックスの居室が控えています。このシンプルな構成は、計画段階からEさんが一貫して建築家に要望したことでした。

◆建築データと建築家プロフィール


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