実際に現地を訪れ、動線となるフェンスで囲われた半屋外空間と、箱形の居室の組み合わせという合理的な構成に魅了され、木下さんに設計を依頼したのです。
ファサードは金属の足場板
1. 南側から見た外観。前面道路からは2.5m後退して建っている。 |
2. 亜鉛メッキ仕上げの足場板のファサード。白くペイントされた鉄製の玄関がアクセントになっている。 |
3. 鉄製の階段の踏板はグレーチング。 |
高円寺駅北口から歩くこと約14分。早稲田通りを渡った先の閑静な住宅地に、正面が銀色の金属の足場板で覆われた建物が現れます。一見、住宅には見えませんが、ここがEさんのお住まいです。
金属の足場板の内側は、動線となる縁側のような半屋外空間で、その奥にコンクリートボックスの居室が控えています。このシンプルな構成は、計画段階からEさんが一貫して建築家に要望したことでした。
◆建築データと建築家プロフィール