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マイクロソフトの新製品Surface Bookは実際どうなのか(3ページ目)

マイクロソフトが展開しているWindows製品のSurfaceシリーズ。これまではタブレットが基本形状でしたが、新たにノートパソコン型の「Surface Book」が加わります。日本では最新型のSurface Pro 4が2015年11月に発売されますが、ノートパソコンを基本形状としたSurface Bookも今後追加されるとのことです。

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

折りたたんだときの隙間が気になるが

Surface Book

Surface Bookのヒンジ


この製品の実機を見て唯一気になる点は、ヒンジ形状とキーボード部分のデザインから来る、折りたたんだときの隙間です。このために、折りたたんだ状態で無駄な厚みが生じてしまっています。特に、鞄に入れて持ち歩く際には不満に感じるかもしれません。また、通常利用では問題ありませんが、日本の剛性が高い製品になれている場合や、満員電車を利用するような場合には不安になるかもしれません。
Surface Book

Surface Bookの隙間

 
この隙間は便利に利用できる面もあります。液晶部分を逆に取り付けると画面に傾斜がつくので、ペン入力時などに画面が見やすくなるという利点です。

おそらく、本体デザインや新しいヒンジ形状等のバランスを見た上でこの隙間も設計されたのでしょうが、次のモデルではさらなる改良が必要となりそうです。
 
それ以外の点では、プレミアム製品でありながら、徐々に対応が始まりつつあるUSB 3.1やThunderbolt 3といった次世代のインターフェースに対応していないのも気になります。 開発タイミングとの関係もあったのでしょうが、数年後の周辺機器との対応を考えると少し心配です。
 

プレミアムノートパソコンを狙っている方にはちょうどいい製品

Windows系ノートパソコンでは今までほとんど存在していなかった2-in1やペンにもにも対応するプレミアムな製品がSurface Bookです。この分野の製品は決して数が多く出る製品ではありませんが、マイクロソフト製のフラグシップ製品として、他のメーカーの戦略にも大きく影響を与えるのは確実でしょう。
 
買おうかどうか注目している方にとって、Windows系で現状満足して使えるハイエンドな製品を探している場合にも、マイクロソフト謹製の本格的なノートパソコンを狙っている場合にも予算があれば注目の一台です。
 
気になる部分もいくつかありますが、マイクロソフト製の初の本格的ノートパソコンとして、全体的な完成度は高く、買って損はない製品となりそうです。

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