「既存カーペットはがし+コンパネで下地作りからいよいよ無垢フローリング張り」
部屋の敷き込みカーペットをフローリングにかえる自作リフォーム、前回のおさらいです。■フェルト/グリッパーの敷き込みカーペットを剥がし方
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■ 床鳴りを防ぐ下地コンパネの張り方
と続いてきました。
前回の下地作りでは、「下地作りの大切さ」をお話ししました。仕上(フローリング張り)をしてしまってギュッギュッと床鳴りがあるとフローリングも下地も全て剥がしてやり直ししなくてはなりませんからね。しっかりした下地作りが、大切です。
さて、下地が完成したので、今回はフローリング張りに入ります。
まずは、床材に使用するフローリングについて。
フローリングには素材として、無垢(むく)フローリングと、複合フローリングがあります。
無垢フローリングは、単一の構成で出来ているので単層フローリングとも呼ばれます。
複合フローリングは、台板となる合板の上に、突き板(木材を薄くスライスしたもの)などを張り、表面だけ木そのもの素材を活かしたものです。
それぞれ、長所と短所があります。
無垢フローリング
○木の芳香があり、リラックス効果がある。
○見た目の風合いがいい。
○自然木なので、調湿性がある。
○足触りが良い。とくに湿気時の感触はベタベタ感がないので気持ちがよい。
○高価
×材のバラツキがある。
×反りやきしみなどがある。
×施工やメンテナンスに手間がかかる。
複合フローリング
○反りや伸縮がない。
○施工やメンテナンスが楽。
○床暖房にも対応できる。
○材が安定していて種類が豊富。
○安価。
×熱や水気に弱く、表面のひび割れや剥離がある。
×調湿作用はない。
いずれも一長一短がありますね。
住宅メーカーや工務店では、複合フローリング材を好んで使用しますが、これは施工やメンテナンスが楽、つまり、クレームが少なく、効率が良いからです。
今回使用するフローリングは、無垢材。以前から使ってみたかった見た目も木の香りも良い「檜」です。
きれいな表面の無垢フローリングをひっくり返してみると、裏面には細い切り込みがあります。
これは、無垢材の弱点である「反り」を防ぐ効果があるのです。湿気や乾燥で材料の膨張や収縮をこの切り込み溝が調整をするため、「反り」が起こらないようになるのです。
では、フローリングを下地のコンパネにどう固定するのか?その留め方から説明します。
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