4WDの老舗が放つ、さらなる挑戦

ジープ レネゲード

ブランド初のコンパクトSUV。2WDのオープニング・エディション(297万円 写真)とリミッテッド(313.2万円)、4WDのトレイルホーク(340.2万円)をラインナップ


昔からのジープファンにとって、レネゲードという名前はそれなりに特別なものであるはずだ。古くはCJ-7の、そしてつい最近まではラングラーやチェロキーの、いちグレード名(トリム名)として使われていたのだから。

とはいえ、過去には、“ジープ・レネゲード”というコンセプトカーを発表したこともあったから、“その日のために”大切にとってあったネーミングなのだろう。

とはいえ、レネゲードという単語の意味は、一風変わっている。「背教者、裏切り者」。どちらかというと、明るい系、きれい系、アクティブ系でプラス志向の多いクルマのネーミングにあって、正々堂々とネガティブ。おそらく、過去のジープモデルにおいては、その最もプリミティブなブランドイメージを厳かに覆す使命を、レネゲードというグレードは託されていたのだろう。たとえば、都会派のオフローダー、といった具合に。

CJ-7

シビリアン・ジープのCJシリーズ。こちらは1976年に登場したCJ-7


ジープといえば、泣く子も黙るアメリカのオフロード・キング。その初代がご存知ウィリス“ジープ”で、第二次世界大戦におけるアメリカ軍のアイコンのひとつになった(ちなみに、戦時中の“ジープ”はウィリスとフォードが生産した)。

戦後、“ジープ”の名前を使う権利を得たウィリスは、その名もシビリアン・ジープ(CJシリーズ)を発表。民生用として4WD車のジープを売り出すことにしたのだ。

そんなわけだったから“四駆といえばジープのようにタフなクルマ”というイメージが広まった。今でもそういう一面はあるだろう。タフであることがジープブランドの骨格にもなった。そこから、タフだけれども日常実用的というSUVスタイルが発生することになる。ジープ・ワゴニアやジープ・チェロキーはその嚆矢というべきだ。

ジープ レネゲード

ジープ伝統の丸いヘッドライトや7スロットグリルなどを踏襲しつつ、ポップなデザインに。ジェリー缶からインスパイアされた×をモチーフとして様々な場所に用いている


4WD界の老舗が放つ、さらなる挑戦が新型レネゲードだと思えば、そのネーミングも頷けるというもの。イタリアのフィアットを中心とするFCAグループのいちブランドとして、ジープはまた新たな世界を開拓しようとしている。

ジープ レネゲード

エクストリームスポーツからインスピレーションを得たデザインを随所に用いた

ジープ レネゲード

オープニング・エディションにはベーシックなファブリックシートを採用。リミテッドにはレザーシートが備わる

ジープ レネゲード

荷物によってラゲージ床面の高さを変更できる高さ調整機能が付いたラゲージルーム