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京都の美しい紅葉スポット! トロッコ列車と川下りで2倍楽しむ「保津川」の紅葉

紅葉の名所として多くの人が訪れる京都・嵐山。その嵐山の風景を彩る保津川の流域では、自然の中に溶け込み、錦秋という言葉がぴったり当てはまる美しい紅葉が満喫できます。今回は嵐山を起点として、嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車と保津川下りの舟から眺めることができる保津川沿いの美しい紅葉をご紹介しましょう。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

秋が深まると、美しい紅葉・黄葉を追い求めて、たくさんの人が足を運ぶ京都。

名所・旧跡ガイドサイトでも「京都もみじ回遊・ガイドが選ぶ紅葉の名所巡り」と題して京都の数ある紅葉名所をご紹介していますが、今回はその中の1つ、嵐山に注目。嵐山を流れる桂川の上流にあたる保津川(ほづがわ)沿いをトロッコ列車と川下りで往復し、紅葉をめいいっぱい楽しめるルートをご紹介します。

寺社仏閣で落ち着いて愛でる都の紅葉とはまた違った自然の中の紅葉を満喫することができますよ。
保津川の紅葉と保津川下りの舟(2)

美しい紅葉に覆われた保津川をゆったりと下る保津川下りの舟(2013年11月23日撮影)

<目次>

美しい紅葉・黄葉が包み込む山間を流れる保津川

紅葉・黄葉で色づく山に囲まれた中を流れる保津川

大河内山荘の展望スポットから見下ろす保津川。秋になると山々が美しく色づきます
嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車は保津川の右側を走ります(2013年11月23日撮影)

保津川Googleマップ)は、京都市内北部の分水嶺から亀岡市内、京都盆地の西側を流れて淀川へ合流する桂川の通称です。

保津川と呼ばれるのは、亀岡から嵐山がある京都盆地の西側にかけて、愛宕山など標高200メートルから400メートル前後の山々が連なる中を縫うように流れている区間。川が刻んだ渓谷は保津峡(ほづきょう)と呼ばれて、さまざまな形の岩が立ち並ぶ風景が楽しめ、一部はハイキングコースとしても親しまれています。

この保津川の風景が一段と映えるのは秋。周囲の山々が美しく紅葉して、訪れた人々にさまざまな感動を呼び起こします。
保津川下りから眺める紅葉(3)

保津川下りから眺める川岸の紅葉(2010年11月28日撮影)

この保津川の紅葉を楽しむ方法として人気が高いのは、嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車と保津川下り。保津川の紅葉をそれぞれ違ったアングルで楽しむことができます。人気ゆえに紅葉シーズンには大変多くの人が集まりますが、混雑を覚悟してでもぜひ見ておきたい風景が待っていますよ。
 

川沿いをのんびり走る嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車で紅葉を満喫

嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車(1)/トロッコ嵐山駅にて

トロッコ嵐山駅を出発する嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車(2005年11月20日撮影)

保津川の紅葉を楽しむ旅、嵐山からは嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗車します。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車(2)/保津川下りの舟から紅葉と共に

保津川沿いの紅葉の下を嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が走り抜けます(2010年11月28日撮影)

嵯峨野観光鉄道は、保津川沿いをのんびり走る観光鉄道です。

もともとは明治時代に開通した山陰線の線路で、1989年に直線で山間を貫く新ルートに変更されたため使われなくなったルートでした。しかし保津川沿いの風光明媚な車窓が楽しめたことを生かして、1991年に嵯峨野観光鉄道として開業。トロッコ列車がのんびり往復するようになりました。現在では嵐山近辺の大人気スポットとなっています。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車(3)/トロッコ嵯峨駅に入線してきたトロッコ列車

トロッコ嵯峨駅に入線した嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車(2010年11月28日撮影)

嵯峨野観光鉄道の始発駅は、JR嵯峨野線(山陰線)嵯峨嵐山駅の駅前にあるトロッコ嵯峨駅Googleマップ)。ここからトロッコ亀岡駅までトロッコ列車が行き来しています。トロッコ車両のうち1両だけは座席横の窓も外された車両(リッチ号)で、保津川を渡る風を直に感じることができます。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(1)/紅葉と保津川下りの舟

トロッコ列車の車窓から。紅葉と保津川下りの舟、川岸の建物が望めます(2010年11月28日撮影)

トロッコ嵯峨駅を出発したトロッコ列車は、すぐに横を走るJR嵯峨野線(山陰線)の線路に合流しますが、野宮神社の横にある踏切を通り過ぎた先で、トンネルに入るJR嵯峨野線(山陰線)の線路から分かれてトロッコ嵐山駅へ。

トロッコ嵐山駅から先、トンネルを抜けるとトロッコ列車はいよいよ保津川沿いをのんびりと走り始めます。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(2)/カラフルな紅葉

トロッコ列車の車窓から。保津川沿いのカラフルな紅葉に目を奪われます(2010年11月28日撮影)

トロッコ保津峡駅までの区間は、亀岡に向かって左側に保津川が見下ろせます。秋になると保津川の流れと共にカラフルな紅葉が車窓を彩るので思わず見とれてしまいます。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(3)/鉄橋越しの保津川と紅葉

トロッコ列車の車窓から。保津川を渡る鉄橋から川沿いの紅葉が楽しめます(2010年11月28日撮影)

トロッコ列車はその後、保津川を鉄橋で渡ります。保津川と左右の川岸に広がる紅葉の美しさは必見です。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(4)/嵐山-高雄パークウェイの保津峡展望台と紅葉

トロッコ列車の車窓から。嵐山-高雄パークウェイの保津峡展望台と紅葉が見えます(2010年11月28日撮影)

車窓から紅葉に包まれた嵐山-高雄パークウェイの保津峡展望台が望めるポイントもあります。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(5)/トロッコ保津峡駅ホーム越しの紅葉

トロッコ列車の車窓から。中間駅・トロッコ保津峡駅ホーム越しの紅葉(2010年11月28日撮影)

鉄橋を渡ってトンネルを抜けるとトロッコ保津峡駅に到着。ここで下車して周囲を散策する方も多いです。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(6)/保津川の紅葉と保津川下りを眺める

トロッコ列車の車窓から。紅葉と保津川下りの舟を眺めます(2010年11月28日撮影)

トロッコ保津峡駅を出発したトロッコ列車は、先ほどとは反対の右側に保津川を見下ろしながら亀岡へ進んでいきます。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(7)/保津川の紅葉と保津川下りを眺める

トロッコ列車の車窓から。紅葉と保津川下りの舟を眺めます(2010年11月28日撮影)

車窓の紅葉を楽しみながら、巨岩、巨石が転がっている保津川に目を向けると保津川下りの舟を何隻も見ることができます。お互いに手を振ったりするのも旅の思い出の1つになりますよ。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の車窓(8)/保津川の紅葉とJR線の鉄橋を望む

トロッコ列車の車窓から。保津川の紅葉とJR線の鉄橋を望む(2010年11月28日撮影)

トロッコ嵯峨駅から25分、あっという間にトロッコ列車は終点のトロッコ亀岡駅に到着。トロッコ列車は向きを変えてトロッコ嵯峨駅へ向かう乗客を乗せて再び出発していきます。

折り返し列車の指定券を持っていれば折り返すのも楽しいですし、トロッコ亀岡駅から10分ほど歩いたところにあるJR嵯峨野線(山陰線) 馬堀駅から亀岡や京都など他の場所に向かっても良いでしょう。
 

江戸時代に始まった舟運の流れを継ぐ保津川下りで紅葉を堪能

保津川下りから眺める紅葉(1)

保津川下りから眺める川岸の紅葉。カラフルな風景が印象に残ります(2010年11月28日撮影)

保津川の紅葉を楽しむ旅、続いてはトロッコ列車から眺めていた保津川下りです。

亀岡市内の乗船場から嵐山・渡月橋手前の着船場まで、保津川を16キロにわたって小さな舟で下ります。もともとは江戸時代に京の豪商が丹波の国(現在の亀岡・福知山・篠山など)から京の都への物流を行うために舟運を始めたのがきっかけで、明治時代には遊覧用の川下りが始まったという長い歴史を誇ります。
保津川下りから眺める紅葉(4)

保津川下りから眺める川岸の紅葉(2010年11月28日撮影)

保津峡付近の巨岩や巨石が立ち並ぶ絶景を眺めたり、時折現れる急な流れを進むちょっとしたスリルが評判を呼び、日々多くの観光客が訪れる人気スポットです。
保津川の紅葉と保津川下りの舟(2)

紅葉に囲まれながら、乗船場を出発する保津川下りの舟(2010年11月28日撮影)

保津川下りの乗船場(Googleマップ)は、トロッコ亀岡駅(Googleマップ)からバスで20分ほど離れたところにあります。JR嵯峨野線(山陰線) 亀岡駅からは徒歩10分ほどの距離です。

乗船券を購入後、順番が来るまで多少待ち合わせますが、続々と川下りの舟が人を乗せていくさまを見ているのも楽しいですね。乗船場には売店もありますので、お土産などを探しつつ出発を待つのも良いでしょう。
保津川下りの舟(1)

長い歴史を誇る保津川下りの舟(2013年11月23日撮影)

1隻の舟には最大24人乗船可能。嵐山までは通常の水量だと約2時間の長丁場。水量が多い時には1時間のスピードコースになることもあるとのこと。船頭さんが3人乗船して、時折交代しつつ保津川を下っていきます。

周囲の見どころを適確に説明しながら舟を操っていく船頭さんの楽しいお話には思わず聞き入ってしまいます。乗船場を出発してしばらくの間は穏やかな流れを進みますが、右手に嵯峨野観光鉄道のトロッコ亀岡駅が見えてきたあたりからが本格的な川下りとなります。
保津川下りの舟(2)/時には急流をスピードをあげて下ります

狭くなった急流に乗ってスピードが上がるとちょっとしたスリルも味わえます
船頭さんの華麗な竿さばきにも注目!(2010年11月28日撮影)

川下りの醍醐味は、なんといってもスリルを味わえる時折現れる急な流れ。急な流れが近づくと船頭さんから合図が出ます。いったん流れに乗った時のスピードにはびっくりして乗客から思わず声が上がります。そんな中、巧みに進路を操る船頭さんの華麗な竿さばきにも注目です。
保津川下りから眺める紅葉(2)

保津川下りから眺める川岸の紅葉(2010年11月28日撮影)

そして保津川の川面から見上げた紅葉が色づく山々の風景は、トロッコ列車から見る風景とはまた違った印象を受けます。
保津川下りの舟(3)/紅葉を見ながらJRの鉄橋をくぐる

紅葉を眺めながら保津川を下っていきます。正面の橋はJR嵯峨野線(山陰線)の鉄橋(2010年11月28日撮影)

他にも、山々を直線で突っ切るJR嵯峨野線(山陰線)の鉄橋の下をくぐったり、ボートでラフティングを楽しむ人たちと出会うなど、さまざまな風景を楽しめます。
嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車(4)/保津川下りの舟から

保津川下りの舟から川岸を走るトロッコ列車を見上げる(2010年11月28日撮影)

亀岡から嵐山まで、保津川下りは約2時間かけて下るのに対し、トロッコ列車は25分で移動しますので、川下りの乗船中にトロッコ列車が走るシーンを何度か見ることも可能です。

先ほどご紹介したトロッコ列車から保津川下りの舟を見下ろすのと逆パターンになりますが、トロッコ列車の全貌を望める貴重なシーンでもあります。トロッコ列車はトロッコ保津峡駅付近までは右の川岸に、その先は左の川岸に見ることができますよ。
保津川下りの舟(4)/売店の舟が接近中

保津川下りの舟に売店の舟が接近中(2013年11月23日撮影)

見ごたえのある風景を堪能した川下りも終盤を迎えると、ゆっくりと売店の機能を持つモーター付きの舟が近づいてきます。

舟の上でおでんなどちょっとした食べ物などが買えるというのも面白いです。
保津川の紅葉と保津川下りの舟(1)

美しい紅葉に覆われた保津川をゆったりと下る保津川下りの舟(2013年11月23日撮影)

この後は穏やかな流れとなり、ボートがたくさん浮かんでいる中を進んで着船場に到着します。
 
保津川下りから眺める紅葉(5)/着船場近くからの眺め

保津川下りの着船場近くから眺める嵐山の紅葉(2010年11月28日撮影)

着船場Googleマップ)は渡月橋の手前にありますので、舟を下りた後は天龍寺などの古刹を巡ったり、亀山公園に登って、今しがた下ってきた保津川を見下ろしてみるのも良いでしょう。
 

最混雑時期にトロッコ列車と保津川下りに乗る時に気をつけたいこと

普段でも人気を集める嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車と保津川下り、そこに紅葉の美しさが加わるとなればさらに多くの人が集まるのは必定です。

■嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車
嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵯峨駅(1)

嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵯峨駅。朝から多くの観光客が乗車券購入の列に並んでいます(2010年11月28日撮影)

トロッコ列車は全席座席指定。京阪神のJR西日本の一部の駅やJR西日本のインターネット予約サービス、全国の主な旅行代理店で乗車1カ月前から発売されますが、紅葉の時期は発売後すぐに完売になります。

残るは当日券ですが、1列車あたりの人数を抑えて通路での立席券として発売します。トロッコ嵯峨駅、トロッコ嵐山駅、トロッコ亀岡駅で朝から1日分の全列車についてきっぷを発売するので、普通の列車のように乗車時間にあわせて駅に立ち寄り、きっぷを買うのは残念ながら無理。

朝早くトロッコの駅に出かけて、まずトロッコ列車の乗車券を買い求めてから、待ち時間で他の観光を楽しむという形が良いでしょう。
嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵯峨駅(2)

嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵯峨駅にある19世紀ホール。SLがずらりと並びます(2010年11月28日撮影)

嵐山周辺にはたくさんの寺社がありますので散策を楽しみながら参詣するのも良いですし、トロッコ嵯峨駅には、日本最大級の鉄道ジオラマ(有料)やSLを間近で見ることができる19世紀ホールも併設されていますので、こちらで楽しむのも良いですね。

■保津川下り
紅葉シーズンの保津川下りですが、インターネットでの予約が可能です。ただし10名以上の同時予約は電話予約となります。

インターネット予約が満員の場合でも、当日乗船場に行って順番待ちすることが可能です。ガイドが紅葉シーズンのピークに乗船した時は、乗船券を購入した順番に舟に乗船するので1時間ほどの待ち時間がありました。

トロッコ列車の待ち時間と乗車時間、そして保津川下りの待ち時間、乗船時間を含めると、日が落ちるのが早くなる紅葉の時期はほぼ1日を費やす形になりますので、この2つに絞り込んで楽しむのがおすすめです。

最後に寒さへの備えについて。保津川下りは、川面という水際で長時間舟に座ったままとなるので、その日の気候によってはかなり寒く感じることがあります。カメラ等を持つ手もかじかみがちになりますので、手袋やカイロなどを準備しておくと良いでしょう。
 


京都でも大人気の嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車と保津川下りに乗って楽しむ紅葉をご紹介してきましたが、いかがでしたか。

人気ゆえに混雑は避けられませんが、きっと皆さんの記憶に残る絶景となりますので、ぜひこの秋は保津川の紅葉を訪ねてみてください。
 

保津川の紅葉へのアクセス

地図:Googleマップ

アクセス:
JR嵯峨野線(山陰線) 嵯峨嵐山駅

JR嵯峨野線(山陰線) 嵯峨嵐山駅(2010年11月28日撮影)

<鉄道>
嵯峨野観光鉄道へは、東海道新幹線 京都駅からJR嵯峨野線(山陰線)で嵯峨嵐山駅または馬堀駅下車。トロッコ嵯峨駅は嵯峨嵐山駅前すぐ、トロッコ亀岡駅は馬堀駅から徒歩約10分です。
保津川下りへは、JR嵯峨野線(山陰線)亀岡駅下車、徒歩約10分。トロッコ亀岡駅からは京阪京都交通の路線バスまたは馬が牽く京馬車で保津川下り乗船場まで行けます。

<高速バス>
東京駅、新宿駅などから京都駅を結ぶ高速バスが多数発着しています。京都駅から先は<鉄道>のルートと同じ。

<飛行機>
伊丹空港から空港リムジンバスで京都駅へ。関西空港からはJR西日本 特急「はるか」で京都駅へ。京都駅から先は<鉄道>のルートと同じ。

<車>
名神高速 大山崎ジャンクションから京都縦貫道 篠インターチェンジへ。国道9号線を左折して亀岡市街方向に向かい、亀岡駅方面へ右折。保津川下りの案内に従います。

【関連記事】 【関連サイト】 「紅葉の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで紅葉・黄葉が楽しめる名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
「関西の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関西地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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