絶景その3:魚津のしんきろう
全国でもなかなか見られない蜃気楼(しんきろう)が、富山湾の魚津(うおづ)で見られます。まさに『しんきろう自転車道』の名前にもなった絶景ですね。
魚津の場合は春が見ごろですが、冬は天気が良く視界が良ければ、春以上に見られる確率が高いとか。実を言うと秋はなかなか厳しいのですが、奇跡的に確認された記録もあります。
晴れた日に魚津の護岸を走ると、大砲のような望遠レンズを構えた熟年カメラマンが待機しているはずです。そばを通るときは「見えましたか?」と聞いてみてください。万が一それらしき光景が見えていれば、双眼鏡を貸してくれるかもしれません。
ちなみに魚津のしんきろうを眺める格好のポイントに、海の駅「蜃気楼」があります。魚津漁協女性部が提供するエッチュウバイガイを使ったバイ飯というグルメもあります。全国の海鮮料理のグランプリを決める大会で準優勝をした絶品料理ですので、腹ごしらえも兼ねて立ち寄ってみてくださいね。
海辺を進むと滑川市との境に大きな観覧車も見えてくるはずです。観覧車から見る富山湾と立山もまた格別ですので、ぜひとも満喫してみてください。
○海の駅「蜃気楼」
住所:魚津市村木定坊割2500-2
電話:0765-24-4301
営業時間:9:00~18:00
定休日:第2水曜日 (5月・8月・12月は無休)
アクセス:あいの風とやま鉄道「魚津駅」から車で約5分、北陸自動車道「魚津I.C.」から車で約7分
駐車場:200台有り(無料)
絶景その4:古志の松原
ホタルイカで有名な滑川(なめりかわ)を通過して富山市に入ると、浜黒崎海岸の一帯に古志の松原の松林が見えてきます。古志とは、富山県を含む地域の古い呼び名です。白砂青松100選にも選ばれる松の林ですので、サイクリングを楽しんでください。
朝日町や黒部方面から走ってくると、自転車専用道路が海岸を離れる辺りで岩瀬浜になります。岩瀬浜に着いたら、自転車を降りて砂浜に足を踏み入れ、立山連峰の方を振り返ってみてください。
先に紹介した黒部の生地鼻灯台の方へと続く富山湾の美しい海岸線の向こう側に、立山連峰を一望できます。まさに富山の魅力が詰まった景観ですので、見逃さないでくださいね。
以上、富山湾沿いに続く自転車専用道路、しんきろう自転車道とその周辺の絶景をまとめました。
専用道路が切れて、続きの道を探している間に、いろいろな出会いや発見があるはずです。
雪が降り始める年末になると自転車での走りを気軽に楽しめなくなりますので、冬の始まる前に紅葉を眺めながらサイクリングを楽しんでくださいね。