「太陽」に匂いがあるの・・・・・・?
あのにおいの正体は「ダニの死骸によるもの」などこれまで諸説ありましたが、実際は布団(の側生地やカバーなどの繊維)に付着した汗や皮脂や残った洗剤成分などが、太陽の紫外線や熱で「分解」されて生じた揮発性物質によるものだということが、最近になって分かっています。(※カネボウ化粧品スキンケア研究所 http://www.tv-osaka.co.jp/ip4/muchami2014/housou/1206349_7701.html)
このしくみを応用した、化学反応による消臭方法というものもあります。当サイトの他記事でもご紹介している、弱アルカリ性の「重曹」や弱酸性の「クエン酸」を使って、酸性の悪臭やアルカリ性の悪臭を中和して打ち消すやり方です。
「おねしょ」特有の悪臭は主にアルカリ性のアンモニア臭ですから、「クエン酸」で中和させる方法は効果があります。
しかしさらに大事なのは、「おしっこ」をできるだけ早急に吸い取り、表面だけでも酸でアンモニア臭を中和させた後、さらにその水分を吸い取り、かつ「布団そものものを乾燥させること」なのです。
「除菌」の前に「乾燥」を!
部屋干しの洗濯物が臭うメカニズムと同じ
「おねしょ」の翌日や翌々日の方が臭うといった場合は、そうやって雑菌が繁殖してしまったケースということです。
前述の「(市販の除菌・消臭スプレー)ボトルの口を外して、そのままジャーッ」がダメだった理由はここにあります。液剤をかけただけで安心?してしまい、その水分を乾燥することを怠ってしまったためなのです。
洗濯して綺麗になっているはずの洗濯物ですら、半乾きのまま放っておけば雑巾臭が(雑菌繁殖)することはすでにご周知の通り。「おしっこ」でなくても「水分」があるだけで、雑菌は繁殖し、臭うのです。
「除菌・消臭スプレー」は、決して万能薬ではありません。また、汚れの「原因」と「結果」の法則を見誤っても、いけません。
余談ですが、市販の「除菌・消臭スプレー」のボトルには「スプレー後はよく乾かして下さい」という記載があります。そもそもが乾かすこととセットで消臭されるメカニズムなのです。
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