仰天トリックの傑作&謎めいた問題作
『シックス・センス』(1999年度作品)精神科医(ブルース・ウィリス)と出会った第六感を持った少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)。彼は死者が見えることに悩んでいました。精神科医は彼の治療をしていくのですが、思いもよらない真実を知るのです……。
シャマラン監督の代表作『シックス・センス』。見事な伏線のはり方や最後に明かされる真実に驚くと同時に、死者が見えるという少年が、苦しみながら小さな力を駆使して、死者と現世に生きる人々をつなげて癒していく姿が泣けます。
ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメントともに素晴らしく、特にオスメントは名演の域! すべてが明らかになったとき、もう一度見直したくなるほどの傑作。監督デビュー作でこのクォリティは凄いです。
監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、トニ・コレット、オリヴィア・ウィリアムズ
『アンブレイカブル』(2000年度作品)
列車事故でひとり生き残った男(ブルース・ウィリス)のもとにメッセージが届きます。メッセージを送ったのは難病に侵され、アメコミの不死身のヒーローを崇拝している男(サミュエル・L・ジャクソン)。彼は列車事故で生き残った男に、「不死身のあなたは自分のヒーローである」と語るのだが、その言葉にはもっと深い真実が隠されていたのです。
『シックス・センス』の次の作品だけに、再びあの“アっと驚くドンデン返し”が見られるのでは~と期待が高まった作品だったのですが、真相がご都合主義で無理矢理感が否めないという声も。とはいえ、『シックス・センス』に捕らわれて見てしまうからそう思うだけで、この映画からシャマラン監督を知っていたら、アメコミヒーロー物語としてアリだったのでしょう。公開時に賛否両論あった問題作。あなたの目で確かめてください。
監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ロビン・ライト・ペン、スペンサー・トリート・クラーク
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