新Apple TVは大幅強化!tvOSを搭載し、アプリも使用可能に
過去歴代のApple TVは、ネット動画などのストリーミング配信を受け、テレビやAV機器に映像や音声を送り出す、STB(セット・トップ・ボックス)的な製品でした。時代と共に性能アップを図りつつも、基本機能はほぼ同じで、本体価格も1万円弱に抑えるなど、手軽さが印象的でした。
一方、新型のApple TVは大幅な機能強化が見られます。
価格も、内蔵メモリの容量が32GBのモデルがUS$149(約18,000円)、64GBモデルがUS$199(約24,000円)と大幅に引き上げられました。噂のあった4K映像出力は実現しませんでしたが、性能と機能はタブレット端末に匹敵するほど強化。
「Siri」による音声操作や、「App Store」でアプリ購入が可能になり、ゲームをはじめとするアプリも、Apple TV単体でプレイできるようになりました(tvOS対応アプリのみ)。つまり、手持ちのテレビが大型iPadになると考えれば理解し易いでしょう。
アプリが利用できるようになったことで、操作方法が気になるところですが、リモコンは「Siri Remote」と命名され、音声入力のためのマイクに加え、傾きや動きを検知するセンサーを搭載し、マウスポインターやコントローラーの役割も果たします。Apple TVが成功するか否かは、こうしたインターフェイスの完成度に掛かっているでしょう。
そのほか、噂だっていたApple独自の動画配信サービスは今回見送られました。しかし、NetflixやHuluなど、複数のサービスを横断して検索できるとのことで、使い勝手の良さには期待できそうです。
さいごに
アップルは6月に定額制音楽配信サービス「Apple Music」を開始で話題を集めたのは記憶に新しいところです。iPhoneやiPadなどのハードウェア売り切りビジネスは、今後収益面で鈍化が見込まれることから、コンテンツ販売に収益の軸を移しつつあると考えられます。Apple TVはその動きを更に進めるもので、今後、Apple独自のコンテンツ販売サービスの発表も近そうです。