夫婦は「男女」でいなくてはいけないのか

家族として仲良しの夫婦も実は……。

家族として仲良しの夫婦も実は……。

30代から50代までの既婚女性たちと話す機会があった。誰もが、「うちもセックスレスですよ」と明るく言う。10年前だったら、こんなこと他人には言えないはずだったのだが、言えるようになっただけいい時代なのかもしれない。

4歳と2歳の子がいる30代女性は、
「子どもができたら、夫とはしたくなくなった。夫から何度か誘いはあったけど、断っていたら彼もその気をなくしたみたい」と話す。夫とは仲がいいし、夫は子どもと遊ぶのがなにより楽しいらしい。

「家族としては完璧。男女としてはどうかなと思うけど、夫婦はずっと男女でいなくてはいけないのかな?とも思うんですよね」
あまたのセックスレス男女の話を聞いてきて、私自身も最近、そう考えるようになってきた。

日本の住宅事情や労働環境を考えると、家族の日常生活の中にセックスを持ち込むのは、意外とむずかしいのではないか。
そしてそもそも、精神的に「親としての気構え」が強くなっている時期に、男女としてむつみ合える余裕があるのかどうか。いや、それ以前に、男女としての意識が低下しているときに、わざわざ夫婦でセックスをする必要があるのだろうか。

もちろん、片方がしたいのに片方がしたくないから、セックスレスは問題となる。両方がしないでいいと思っていれば、誰ももやもやしないのだから。

元彼や友達と割り切ったセックス。

元彼や友達と割り切ったセックス。

ある40代の女性が言った。
「セックスだけ外で満たせばいいと、私は思ってますよ」
彼女は、中学生と小学生がいる母親で、フルタイムで働いてもいる。ただ、自身の母親と同居しているので、ときには夜遅くなっても大丈夫だそう。

「月に1回くらい、元カレとか顔見知りとか、適当に発散させてます。私は不倫の恋はしたくないけどセックスはしたい。情が絡んで面倒なことにはなりたくないから、本当に快楽だけを楽しみたい。同じように考えている元カレや男友だちと、ときどきセックスしてる。それが恋愛に発展することはありません」
彼女のように割り切れれば、セックスレスで悶々とする必要もなくなるのだろう。

>>一歩を踏み出す人、踏み出さない人……さらにその先もさらに多様化しつつある。