「Field Work」についての会話から
ガイド:「Field Work」は 教授曲の中でも個人的にも大好きなナンバー! 確か、この曲についてトベタさんとご飯を食べながら話していた覚えがあります(笑)。今回、こういう形で、リスペクトと愛情が詰まったカヴァーが聴けて、嬉しいです。
トベタ:
はい!このカヴァーは四方さんと恵比寿でご飯を食べている時にいただいたアイデアです(笑)! 最初は『坂本龍一トリビュート -Ryuichi Sakamoto Tribute-』の中に収録している「戦メリ」の僕のアレンジver.を収録しようかと思ってたのですが、四方さんと話していて「Field Workか!」と目から鱗な感じでした(笑)。
ガイド:
あの時の会話がこういう形で実現となって、僕もとても嬉しいです! 原曲の「Field Work」って、イントロからのワクワク感みたいなのがあって、それがこのカヴァーでも体感できました。原曲の良さを失わずにオリジナリティを出すというのは難しいと思いますが、特に力を入れたところなどあれば教えて下さい。
トベタ:
「Field Work」をカヴァーするあたって、原曲の良さをオリジナルがリリースされてから30年という時を経た今、そのままの鮮度で伝えたいと思い、音色再現を含めストレートカヴァーに近い形でアレンジしました。余談ですが、教授の曲をカヴァーする時はご本人の許諾が必要なので、ご本人の確認済みのテイクとなります。
東京をテーマにした理由
ガイド:泉まくらさんと共作した「静かなTOKYO」、そして橋本一子さんがナレーションをする「東京銀河」…アルバム・タイトルもそうですが、今回東京をテーマにした理由は? 確かトベタさんは東京出身ではなかったと思いますが…
橋本一子トベタ・バジュンというアーティスト・プロデューサーの美しい罠の中で
近未来の美しさと不安と夢のラビリンスに閉じ込められた
自分と自分の中の他者との間の危険で耽美な遊泳...
泉まくら普段自分では書かないような広い世界の歌詞を歌わせて頂いて、とても楽しかったです。
トベタ様、ありがとうございます。発売おめでとうございます。
トベタ:
僕は福岡出身なのですが、福岡で10代を過ごしてきた時間と上京して東京で過ごしてきた時間が同じくらいになってきて、東京もある意味「故郷」と呼べるくらいの大事な場所だからというのと、2020年に東京オリンピックの開催が決定というビッグニュースの感化もあります(笑)。
ガイド:
橋本さんの耽美的なナレーションには僕も秒殺されてしまいました。
トベタ:
ルパン三世シリーズのスピンオフ的なアニメシリーズ『峰不二子という女』のオープニングで橋本一子さんがナレーションされていて、その声に衝撃を受けてオファーしました。今回、ナレーションしたいただく詩は僕が書いたのですが、橋本さんの声をイメージしながら、アルバムタイトルでもある「TOKYO GALAXY(東京銀河)」の世界観を詩で纏め上げました。泉まくらさんとの「静かなTOKYO」の歌詞も文章はほとんど私が書いたものです。それを泉さんが歌いやすいように加筆修正をしながら作っていきました。僕は文章を書くのは苦手ですが、歌詞など詩を書くのはとても好きなんです。