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2015年10月のオススメ展覧会・美術展(3ページ目)

永青文庫(江戸川橋)の春画展、サントリー美術館(六本木)の「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」展、練馬区立美術館(中村橋)のアルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-、21_21 DESIGN SIGHT(六本木)の建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”、そごう美術館(横浜市)の生誕120年 鈴木信太郎展をご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

川を愛した印象派の画家
練馬区立美術館(中村橋):アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-

アルフレッド・シスレー《マントからショワジ=ル=ロワへの道》,1872年,油彩・カンヴァス,公益財団法人吉野石膏美術振興財団(山形美術館に寄託)

アルフレッド・シスレー《マントからショワジ=ル=ロワへの道》,1872年,油彩・カンヴァス,公益財団法人吉野石膏美術振興財団(山形美術館に寄託)

モネやルノワールらとともに、「印象派」の立ち上げに大いに貢献した画家、アルフレッド・シスレー。おだやかなセーヌ川沿いの風景をこよなく愛し、生涯を通して多くの風景画を描きつづけていました。あまりにも川が好きだったためでしょうか、ときには増水して氾濫寸前の川を描いた作品も残っているほど。

アルフレッド・シスレー《サン=マメスのロワン河》,1885年,油彩・カンヴァス,ポーラ美術館

アルフレッド・シスレー《サン=マメスのロワン河》,1885年,油彩・カンヴァス,ポーラ美術館

この展覧会は、練馬区立美術館の創立30周年を記念して開催されるシスレーの回顧展。国内の名品20点を中心に展示するほか、シスレーの作品が日本の画家に与えた影響についても合わせて検証していきます。

また、シスレーの愛した「セーヌ川」にも注目。当時、どんどん発展していった治水技術も検証していきます。会場に展示されているセーヌ川氾濫の絵葉書や、当時の氾濫、洪水の記録も非常に興味深いもの。土木技術好きの方も興味深く見られる展覧会です。

■展覧会DATA
展覧会名称: アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-
会場:練馬区立美術館
会期:2015年9月20日(日) ~11月15日(日)
開館時間:10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜
※月曜が祝休日のときはその翌平日
Web: http://www.neribun.or.jp/museum.html


次のページでは21_21 DESIGN SIGHT(六本木):建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”を紹介します。
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