企業のエントリー数には驚くほどの格差がある

誰もが知っている人気企業であれば、求人サイト上の説明会情報だけでも会場は満席になり、順調に採用活動へと進んでいきます。そして一部の優秀な学生は、就活の始まりと共に複数の人気企業から声が掛かり、次々と面接へと進んでいくでしょう。就活のスタートとともにゴールを目指せるのは、ほんの一握りの企業と選ばれた学生層のこと。日本中の多くの企業は、就活生が思う以上に学生とは会えていないのが現実。各企業のエントリー数には本当に驚くほどの格差があります。

採用にも就活にも「期限」がある

合説

合同企業説明会で内定奪取!

何としても予定数を満たしたい採用意欲の高い企業は、直接の出会いに賭けて「合説」に参加してくるのです。しかし半日ブースに座っていても、そこで出会える学生数は会場によっては数人、多くても10人~20人、30人。それでも、その中でたった一人の内定者でも出すことができれば、採用担当者にとっては本当に嬉しいこと。だから、手間暇かけて、経費もかけて、「本気で採りに来る!」…それが合説にかける企業の本音なのです。



「直接会える」=「直接見られる」

採用担当者と直接会えることが「合説」の最大のメリット…それは企業側から見ても同じこと。極端に言えば、あなたが会場に入った瞬間からその印象を感じ取り、採用担当者は「念力」をおくっているます(笑)
「ウチのブースに来てくれ!」

学生にとっても、いくつものエントリーシートを書いて結果を待つイライラ感より、たった一度の出会いを大切にして「自分を見てもらう」ことのほうが、よっぽど健全な就職活動になるでしょう。しかし、ここで大きな問題となることがありらます。それは、参加する企業と学生との間の「温度差」企業にとっては「貴重なファースト面談」の場学生とっては「取りあえず参加してみよう」の場となってしまっているケースが多いことが残念です!

どんな会場でも1週間前には参加企業が発表されているのだから、事前にある程度の企業研究をして目的を持って参加すれば、合説の出会いの価値はもっと上がるはずなのです。

解禁前後の「大きな合説」と…「小さな合説」

就活が解禁される前後には、巨大会場でのビッグイベント(合説)が開催される。会場入口にはピカピカスーツ姿の就活生が長蛇の列をなし、入場制限が行われるほどの盛り上がりを見せます。そこに参加する企業群は誰もが一度は意識する超有名企業ばかりで、就活開始を告げるイベントとして華々しく開催されます。この解禁前後の大きな会場はまさにイベント化されたものであって、学生のエントリー誘導が目的だ。本来の合説の目的(直接面談)とは少々異なっています。

「This is 合説!」とばかり集まった学生達は、各企業の熱気に煽られ、会社案内パンフで一杯の紙袋を手にグッタリと家路に就くことになります。「二度と合説は…」と、そこで合説を見切ってしまう学生も毎年多く見受けられます。

内定に直結する合説は少し落ち着いた時期から開催される。毎月のように各地で開かれる「小さな合説」には、比較的学生には知られていない隠れ優良企業15~30社程が集まり、まさにそこは「本気で採りに来る」合説会場となります。

学内で開催される合説-それは大きなチャンス

ここ数年は求人情報サイトの効果に疑問を持つ企業も増え、また売り手市場の影響もあって、学内で開催される合説に参加を希望する企業が急増しています。学校主催である以上「派手な告知」も「飾り付け」もなく、残念ながら当の学生の参加者数があまり芳しくない。しかし!これは非常にもったいないことなのです。

学内合説に参加する企業は、基本的に「その大学から積極的に採用をしてきた優良企業」が選ばれているからです。今や大学とのパイプは採用担当者とって欠かせない大切なルート。学生はこれを活用しない手はありません!

学内ネットワークなどで閲覧できる求人票は「定型フォーマット」であるが故に、求人情報サイトのフォトや飾り画像に慣れた学生にとっては、なかなか触手が動きづらいものです。参加企業が発表されたらキャリアセンター(就職課)に出向き、事前に採用担当者から伝えられている生の情報を仕入れて、自分なりに動機を高めて参加することをお薦めします。

実際に筆者は、いくつかの学校・自治体からの依頼で「合説直前!全企業ミニプレゼン」を実施しているが、そこでの内定獲得率は非常に高くなります。学生には気付きづらい企業の特色をプレゼン差し上げることで、それぞれの学生が動機を持って参加することになるからです。

動機を持った学生の目は採用担当者を動かし、合説会場は受け入れの面談の場となっていきます


※次回は「合同企業説明会(合説)を賢く活用するポイント!【その2】」
採用担当者から見た「合説会場のあるある…NG!就活生」をお送りします。

 



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