子どもに与える影響が大きく違う「親バカ」と「バカ親」
「我が子はすごい!」と喜び、子供の功績を過大に評価する親バカなパパ・ママ。その言動は子供にとって「親が認めてくれている」という喜びと自信に繋がります。ではバカ親が子どもに与える影響は?
ですが実は親バカは、子どもの能力や心の発育にとても良い影響を与えているのです。反対にバカ親は将来子供を潰しかねません。
例えば、わが子の写真を友人に「見て!可愛いでしょう~」と見せるのは親バカ。見せた写真に対し「可愛いわね」と言わなかった友人にキレるのがバカ親です。
幼稚園などで、イベントや行事の写真販売があったとき、わが子の後姿や小さく片隅に写っているだけの写真まで購入し、知らない間に結構な金額になっていたと言うのが親バカ。
運動会で、わが子の写真を撮るために、競技の中に入って撮影するのがバカ親です。
この「親バカ」と「バカ親」、言葉は一見似ているように感じますが、子どもに与える影響は大きく違うのです。もう少し深く親バカとバカ親の違いについて考えてみましょう。
<親バカとバカ親の違い 目次>
親ならではの愛情表現が「親バカ」
- 子どもがマイクを握って歌って見せれば「将来はアイドルだぁ~」と嬉しそうに言う親
- 運動会のかけっこで1番になったわが子に対し「将来はオリンピック選手かも?」と思う親
- 「パパ、大好き!」と言われたら「うちの子は世界で1番可愛い!」と、子どもを抱き上げ満面の笑みで喜ぶ親
- 子どもの何気ない日常の様子も、嬉しそうに撮影する親
功績を過大に評価し褒めることは、子どもの自信に繋がる
かけっこが早い、絵を描くことが上手、歌がうまい、笑顔が可愛いなど……少しのことでも「わが子はすごい!」と喜び、子どもの功績を過大に評価する親。その言動は子どもにとって「親が認めてくれている」という喜びと自信に繋がります。そして親子の信頼関係を築くと同時に、困難にぶつかったときも乗り越えようとする心の強さも育まれるでしょう。
音楽でもスポーツでも、何かに秀でている人は、親が子どもの可能性を信じ、幼い頃から共に将来、花開くことを信じ、日々親子で努力してきたというケースが多いですね。
非常識でわが子しか見えない「バカ親」
次にバカ親についてと、そうならないために親の意識するべきことをお伝えします。- スーパーやコンビニで子どもが走り、人にぶつかっても謝らず、わが子に「痛かったでしょ、大丈夫」と言う親
- 心配だからと、子どもの修学旅行にこっそり、ついていく親
- 運動会のかけっこで、わが子が一番にならなかったので、やり直して欲しいと、先生に言う親
能力を過小評価しているバカ親は、子どもの伸びるチャンスを妨げている
子どもの遠足や修学旅行に心配だからとついていく行為は、子どもの能力を過小に評価していることになるでしょう。ひとりで出来ることや新しいことにチャレンジするとき「心配だから」「失敗するかもしれないから」と親が口や手を出すとことは、子どもが伸びようとする機会を奪っているのです。
そのことにより、本来育まれていく能力を親が阻んでいると言えるでしょう。
また親の非常識な言動を身近かに見て育つ子どもは、やがて常識を欠く、利己的な大人へと成長する可能性が大きいと言えます。
他人への迷惑を省みない言動は、集団でも馴染みにくく孤立を感じることもあるでしょう。
心にゆとりのある「親バカ」になりましょう
他人の迷惑なっていないか、子どもの行動を過度にかまい、学ぶチャンスを奪っていないか、ともすれば、子ども可愛さのあまり、見えないこともあり得ます。ですので、自分の行動を一歩引いて、時には客観的に振り返る心の余裕を持つことが大切ですね。そして将来、オリンピック選手やアイドルにならなくても、共に親子で努力し、絆を深めたことは親子の信頼関係の礎になります。
元気に育ってくれたこと、パパやママに夢を持たせてくれたことを子どもと一緒に語り合い、喜びあいましょう。
子どもと一緒に泣き、共に笑い、運動会でビリになったら、「最後から一番ね」とギュッと抱きしめて、完走したことを心から喜べる親バカになりたいですね。
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