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「荒れ相場」を乗り切った投信の運用成績ランキング

2015年8月の世界の株式市場は、中国のさらなる景気減速懸念の高まりに加え、原油などの商品価格の下落も重なり、軒並み急落しました。月末に中国の追加金融緩和が発表されたことで、一旦は株価下落に歯止めがかかりましたが、市場全体に深い傷跡が残りました。こうした相場環境を乗り切ることができた投資信託はどのような顔ぶれだったのでしょうか。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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「守り」の銘柄が上位に浮上

今回は、世界の株式市場が急落の連鎖に見舞われた2015年8月を乗り切ることができた投資信託として、8月の月間騰落率がプラス圏だった銘柄に絞り、1年間の騰落率上位ランキングを作成しました。

2015年8月の「荒れ相場」を乗り切った投資信託 1年間騰落率ベスト20

2015年8月の「荒れ相場」を乗り切った投資信託 1年間騰落率ベスト20


ランキング全体を見ると、安定資産の代表格である国内債券に投資するタイプのほか、海外債券に投資するファンドの中でも為替変動リスクを低減させたタイプが名を連ねています。積極的に利益を追求するファンドよりも、為替ヘッジ機能などを活用し、基準価額の下落を抑えることができた「守り」のファンドが最終的に上位に浮上しました。

なお、1位と4位にはそれぞれ日本株を主要投資対象としたファンドがランクインしました。いずれも、株価指数先物を活用したり、投資判断モデルに基づいて機械的な運用を行っていたりと、リスク低減のための仕組みを取り入れている点が特徴です。これらのタイプも、基準価額の急落を防ぐことができたという点で「守り」のファンドに分けることができるでしょう。


「攻め」のファンドも併せて保有する


「守り」のファンドは、8月の不安定な相場環境を乗り越えることができましたが、1年間騰落率を見るとやや物足りない印象を受けます。こうしたタイプは、基準価額の急落を抑えることができる反面、株価の上昇局面など相場が好転した時の恩恵を十分に受けられないという特徴を持ち合わせています。シンプルなインデックス連動型など、株価の上昇局面で株高の利益を享受できるファンドと併せて保有すると良いでしょう。
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