柔道・篠原信一　センスの固まり説

中居正広に見出された抜群のキャラ

いまや、シドニーオリンピック柔道銀メダリストという紹介が必要ないほどに、全国的にその名と顔を知られた篠原信一。ポスト・マツコデラックスなどとも称され、若年層の方々は五輪での雄姿を知らないまま、ファンになっているというから、今までのアスリートタレントとは一線を画した存在とも言えます。

ブレイクのきっかけは、各媒体でも紹介されているように親友・中居正広からの抜擢。こういった番組MCの口ぞえで世に出て人気を獲得するケースは少なくないようで、少し前なら千原ジュニアが見つけた戦場カメラマンの渡部陽一。最近では有吉弘行が気に入って積極的に出演させている、とにかく明るい安村もそうですね。

芸人顔負けのトークスキル

もちろんコネだけで多くの番組に出続けられるほど甘い世界でないのは、皆さんご存知でしょう。一通りのバラエティー番組に出演した後、2回目に呼ばれるかどうかが評価の分かれ目だそうですが、持ち前の巨体でそのハードルを軽々と飛び越え、今では見ない日がないとまで言われています。

最大の理由は、最近のバラエティータレントにとって欠かすことのできないトークスキルでしょう。アスリート出身タレントの大部分は、天然ボケをMCに拾ってもらって笑いを取るというパターンですが（もちろんそれも面白いんですが）、篠原の場合、とっさに話題をふっても何かしらのコメントが返ってくる。

プロの芸人でもこのスキルを持っていない人は意外に多く、却ってMCの方が気を使うことになってしまいます。その点、篠原信一には何を聞いても大丈夫。芸人のように何が何でも笑いを盛ろうという無理がないので、逆にトークが成立しているんですね。