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Apple Special Event に見るAppleが目指す未来(4ページ目)

2015年9月9日(現地時間) に開催されたApple Special Eventで、Appleは多数の新商品を発表しました。発表内容の要約を時系列で見ながら私が感じた商品の魅力や注目すべきポイントで紹介していきます。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

新しいiPhone 6s / iPhone 6s Plusの発表

■要約:
  • iPhone 6s、iPhone 6s Plusの発表、新色の追加、スピードアップはもちろん、感圧パネルを使った「3D Touch」という新機能を追加。4Kビデオが撮影可能になったメガビクセルカメラも搭載。
  • iOS9のダウンロード開始日は現地時間で2015年9月16日
iPhone 6s の新色「ローズゴールド」

iPhone 6s の新色「ローズゴールド」


■ここが注目ポイント:
3D Touchの操作性がiPhone 6sの肝となりそう。メール一覧でタイトルを強く押している間だけ中身が開き、指を離すと一覧に戻るという操作性は便利そうだが慣れも必要となるでしょう。
個人的には3D Touchを応用したゲームが新しい体験を提供してくれそうで楽しみです。
3D Touchに対応したゲーム。強く押すとズームするような操作になります

3D Touchに対応したゲーム。強く押すとズームするような操作になります


総評:

「iPad Pro」がビジネスシーンに与えるインパクトは高い
誰が見てもSurface(Microsoft) を真似ているように見える「iPad Pro」ですが、あらためてAppleとMicrosoftでは目指しているものが基本的に違うことに気付かされます。iOSはPC・Mac向けのアプリは動作せず、AppStoreからダウンロードしたアプリしか使えませんが、SurfaceはデスクトップPCと同じOSを使うためネットからダウンロードしたアプリでもそのまま使えます。

Surfaceのように自由にアプリをダウンロードして実行できるのは便利ですが、同時にウイルスに感染する危険性につながります。
そして、この違いは、学校や企業において決定的なものになります。

つい最近、世間を騒がした公共機関の個人情報流出問題は、メールの添付ファイルを開いただけで発生したものです。人間はミスをしますので「開いたら危険」というのを周知するだけではこの問題は防ぎきれません。
グループポリシーという仕組みでコンピューターの操作にある程度の制限を加えることは可能ですが、必要なアプリは動いて、そうでないアプリを動かさないようにする設定はかなり困難な作業になるでしょう。何より初期設定では何でも動作するというのが一番やっかい。

iOSではそのようなリスクは最初からありませんし、システムを導入すればさらに厳しく制限を加えることも可能。そのシステムの構築もMac mini 数台と 2,400円のOS X Server(プロファイルマネージャー)を導入すれば学校内(企業内)の端末を全て一元的に管理できるようになります。

普段利用ははiPad
リビングにAppleTV
携帯にiPhone
プラスアルファ(ヘルスケア)にApple Watch

そして、それらの中心に「Mac」があります。

それぞれがそれらのテリトリーを守りつつ、その中で最大限のパフォーマンスを発揮するようデザインする。

これがAppleが目指した未来なのだと強く確信することができたイベントでした。

■関連リンク:
アップル
アップル - Apple Special Event September 2015(ビデオ)

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