奈良観光二度目や、ゆったり滞在できる人におすすめコース
鹿たちが悠々と過ごす奈良公園を中心に、とても見所の多い奈良市内。中でも王道の観光名所といえば、奈良公園周辺の東大寺、興福寺、春日大社や、伝統的な町家が残る「ならまち」、それに、西の京エリアの薬師寺や唐招提寺あたりでしょうか。東大寺南大門と鹿
しかし、奈良の見所はこれだけにとどまりません。
今回の記事でご紹介するのは、王道の観光スポットはすでに見たけれど、もっと奈良を味わいたいという人に歩いて欲しいモデルコース。奈良観光二度目以降の人や、旅行中に奈良に数日滞在できるので、ゆったりと奈良を満喫したいという人におすすめです。
具体的には、以下のコースを歩きます。
若草山 → 手向山(たむけやま)八幡宮 → ささやきの小径 → 新薬師寺 → 柳生街道「滝坂の道」 → 円成寺
若草山へ登ってみましょう!
まずは、「若草山」に登ってみましょう。若草山は、三つの笠を重ねたような形をしているので、別名「三笠山」とも呼ばれる、標高342mほどのなだらかな山です。山全体が芝生でおおわれ、遠くから見ても「若草色」が美しいこの山は、奈良の景観に欠かせません。登山道を登っていくと、15分ほどで最初のピークである一重目へ。そこから10分ほどで二重目、さらに10分ほどで頂上(三重目)に到着します。
標高が上がるにつれ、あの巨大な東大寺大仏殿が、どんどん小さくなっていきます。
若草山からの眺望。東大寺の大仏殿が小さく見える
頂上からは、奈良盆地(大和盆地)一帯を見渡すことができ、まさに壮観! また、大和三山や、奈良と大阪の境にそびえる葛城山や二上山も望むことができます。
若草山でちょっと気をつけたいのが、山内のあちこちにいる鹿たちの糞。鹿はかわいいけど、こればっかりは……という感じです。
なお、若草山は徒歩での登山のほか、「新若草山ドライブウェイ」経由で頂上近くまで車で登ることもでき、夜は「新日本三大夜景」にも指定されている夜景も楽しむことができます。
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■若草山
開山期間(2015年):3月第3土曜日から12月第2日曜日
入山料:大人(中学生以上)150円 小人(3歳以上)80円
アクセス:登山口へは、近鉄奈良駅から「春日大社本殿」行きバス、終点下車、徒歩5分
若草山(奈良県)ホームページ → http://www.pref.nara.jp/6553.htm
若草山頂駐車場案内 → http://nara-park.com/parking/p04.html
次のページでは手向山八幡宮を参拝し、新薬師寺では天平美術の傑作と出会います!