CTO的コラージュサウンド
ガイド:歌もののCTO LAB.も好きですが、「未来の記憶」のようなSF映画のサントラを思わせるサウンドも想像力が湧きます。コラージュ的でもありますが、これは各自が音を持ち寄って、一つのものに完成させていったのでしょうか?
岡田:
CTO LAB.では持ち寄りも含めて共作多いですよ。TV主題歌とかゲーム音楽とか。大人の事情でそうしてる部分もあるけど(笑)。だれかがとっかかり、パートを提示して、それに付け足していったりとかね。「未来の記憶」ではボクの断片ストックが多くて結果コラージュ色が強く出ててますね。
ポリ:
作り方としては「Go! Spiral Go!」や「Space Arcadian」も同じように完全な共作曲なんですが、あえてそれらのようなスムースに展開していく曲にはしませんでした。この曲を作っていた時はジャケット制作と並行して作業していたので、SF的なイメージは『マシーネンクリーガー』の世界観が大きく影響していると思います。でも、ジャケットのスノーマンのように、ちょっとコケティッシュな感じもあって、映画のサントラよりもっと混沌とした、テーマパークのBGM的なイメージになっています。
新・チロリン
ガイド:同時発売となった新・チロリンの『Last Pajama Party』でも、岡田さんはプロデューサー、そしてCTO LAB.としても全面的にサポートをされています。新・チロリンのメンバーの方々にはそれぞれ別のインタヴューでお話を伺いましたが、CTO LAB.としても『Last Pajama Party』の聴きどころについてお聞かせください。
進化を続ける新・チロリン (All Aboutテクノポップ)
岡田:
新メンバー、野映が加入の『Last Pajama Party』は、リアルとファンタジーの狭間を漂う「うわのそら系」なキャラクターからはちょっぴり卒業しつつも、どこかストレンジなポップ・センスは健在!
ポリ:
自分が楽曲提供させていただいた「Brandnew Morning」は、前作で提供させていただいた「Strawberry Army」に引き続き、あいりがメインボーカルの曲です。歌詞の世界観も含め、前作よりもうちょっと大人っぽいイメージの曲になりましたが、前作の元気なイメージとはまた違うしっとりとした魅力が出ていて、バッチリハマッたと思っています。
イマイ:
僕が楽曲提供した「ハロー、グッナイ」は、音程の高低差がはげしくて、しかも早口という歌うと実はすごく難しい曲なんですが、レコーディングでは福永マリカがほぼリテイク無しでさらっと歌ってくれたので、歌唱力の成長に驚きましたね。そういう意味でも「うわのそら系」は卒業なのかなと(笑)。
ガイド:
9月にはライヴも予定されていますが、今後の活動予定について語ってください。
ポリ:
ひとまずは、9月10日のHMVエソラ池袋でのインストアイベント、そして9月15日の高円寺HIGHでのリリースパーティに向けてライヴ準備を進めている所です。
岡田:
横山宏さんのライヴペインティング、そして新・チロリンジャケットデザインをしてくれた江口寿史さんがなんとギターで参戦。特別な夜になること間違いなし!
イマイ:
今回のリリパにあわせて、CTO LAB.も新・チロリンも大量の新作グッズを制作しちゃいましたので、これはもう今後もライヴを精力的に続けていかないといけないフラグかもしれません(笑)。
CTO LAB. (公式サイト)