多様なエンタメに翻弄されて
日本人が以前に比べてテレビを見なくなったのは、魅力的かつ身近な娯楽が増えたことが原因と言われます。2000年以降、他メディアの影響を受けて、テレビ離れは徐々に進んでいきましたが、中でも2008年に日本上陸を果たしたiPhoneの影響は、劇的なものがあったと当ガイドは考えます。何しろ、ケータイ電話の中にゲーム、メール、音楽配信、動画配信など、テレビのライバル的存在のエンタメが一台に納まめられているうえ、なぜだかテレビだけ標準装備されてませんから(アンドロイドの方はワンセグ入りも多いんですが)。
まるで、テレビと対抗すべく生まれたツールであり、確実にその牙城を崩してしまいました。特に若者世代にその傾向が強く、今後はよりいっそうスマホに娯楽の大部分を依存する日本人が増加していくおそれもあります。
テレビの逆襲なるか!?
もちろんテレビの側も、迫りくる事態を見過ごしている訳ではなく、いくつか対策を打ってはいます。その代表的なものが「TVer」です。えっ、知らない? 確かにNetflixほど宣伝してないですからね。【関連サイト】
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」
一言で表すと「見逃し配信」です。在京民放5局が一致協力し、各社10番組程度(調整中)の番組を、パソコン、スマートフォン、タブレット等(予定)で視聴できるようにするというもの。テレビ好きにとっては夢のようなコンテンツですが、上記文章の中に予定や調整中という文言を入れざるを得なかったことでお分かりのように、9月の現時点ではまだ詳細についての発表がなされていません。
10月スタートとのことなので、詳しいことが判明し次第、新たな記事でお伝えしたいと思います。スマホユーザーに訴求するプロジェクトとしては極めて有効だと思いますが、果たしてどんな未来が待ち受けているのでしょうか? 大いに期待して待ちたいところです。