無理に天気のせいにして……
テレビが面白くなくなったと言われて久しいかと。そういう意見を聞いた時に、我々テレビ好きは「よく探せばいくらでもある!」とよく反論します。ただ、これも裏返せば「誰もが見る時間帯には面白い番組がない」と言ってるようなもので、弁護しているようで実は相当キツイこと言ってるんですね。
じゃあなんで面白くなくなったのかと、直球ど真ん中で自問自答を試みると、いくつかある理由の一つに、規制の強化があったように思います。具体的に言うと、とりあえず抗議の来そうなことは、スポンサーに配慮して避けようという方針が広まってしまったようです。
黒船来襲も大きな影響を
おりしも海外からはNetflixという黒船級の定額配信サイトが上陸。Apple TVの新型も発表され、日本人の視聴習慣が根底から揺るがされることも充分考えられます。それもまた時代の流れだと、受け入れるしかないのかもしれません。しかし初放送以来60年で築いてきたテレビ文化ががすたれてしまうのは、あまりにも残念です。同じ時間に同じ番組を見て、翌日学校で話題にして盛り上がるという定番シーンは、一定以上の年齢の者にとって、思い出しても微笑ましい日常のひとコマだったのでは。そんなコミュニケーションを今の子供達は、ゲームなどで味わっているんでしょうか?