<目次>
2歳児の「友達を叩く」は、人への興味の表れ
お友達を叩くからと言って、悪い子と決めつけてはいけません!
子供が友達を叩くのは、人に興味が出てきた証拠。この「人への興味」は子供が成長する上で、とても大切なものなのです。「叩くのをやめさせる」というより、人に関わりたい気持ちを伸ばす時期ととらえてみましょう。
2歳の子供の「人に関わりたい気持ち」伸ばすママの関わり
お友達に近寄っていきなりパシッと叩く。相手の子は何も悪いことをしていないのに……。こんな場面を体験したことのあるママ、たくさんいると思います。子供の気持ちは「お友達と関わりたい」というシンプルなもの。もちろん悪気はありません。お友達と遊びたい気持ちを、「叩く」という形で表現するのは、他の方法を知らないだけ。ママがその気持ちを汲み取り、まずは「一緒に遊びたいんだね」と共感してあげましょう。その上で、「一緒に遊ぼう」と言葉で伝えることや、お友達と仲良くなる方法を伝えて行きます。「叩く」の代わりのものを用意してあげるイメージを持つと良いでしょう。
2歳の子供に共感するだけでお友達を叩かなくなるの?
子供の気持ちに寄り添ったり、代弁したりすることも大切ですが、共感してばかりでは甘やかしているのでは? と不安になるママもいると思います。もちろん、「叩く」というのは良くないこと。折に触れて、叩くのは良くないということや、叩くと痛いということを伝えておきましょう。不快の表現としてお友達を叩いた際には、子供の両手を持って止め、毅然とした態度で「叩くのはいけないよ」と伝えます。子供がわかりやすいように、体の前で手でバツ印をして伝えるのも良いでしょう。
2歳の子供が「痛みがわかれば叩かなくなる」の落とし穴
ママの日々の関わりが一本につながる日が、必ずやってきます。
それではなぜお友達に叩かれた後、叩かなくなったのかというと、ママからの語りかけと「お友達から叩かれる」という体験が一致して、子供の中で腑に落ちたからです。ママの日々の関わりが、一本につながったことにより、子供が叩くことの意味を理解したともいえるでしょう。
叩いて痛みをわからせるという考えは、とても安易で危険です。叩かれることで味わうのは、恐怖感と不信感のみ。もちろん、ママが痛みを教えるために叩くというのも、良いことは一つもありません。この点はしっかりと心に留めておいてください。
言葉での表現が未熟な2歳児に寄り添うには
2歳になると、言葉での表現も伸びてきます。しかし、感じたこと全てを表現できる程の力はまだありません。結果として、手が先に出てしまうということも良くあります。「叩くのはいけない」と伝えつつ、ママが気持ちを汲み取って、代弁してあげる。そして他の方法を知ることで、お友達との関わり方を学んでいきます。何回も同じこと伝えても改善が見られない場合、不安になるかもしれませんが、ママの声はしっかり届いていますので安心してくださいね。
【関連記事】