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新型スズキ・ソリオの完成度は予想以上!?(3ページ目)

新型にスイッチしたスズキ・ソリオ。ハイト系の軽自動車を大きくしたような、3列シートミニバンを小さくして2列にしたモデルだが、駐車場や自宅周辺の道路が狭い場所では重宝するサイズ。新型ソリオの進化ぶりをチェックする。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

新型ソリオは走りも上々

スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット

91ps/118Nmの1.2Lエンジンに、モーターアシストも加わることで、パワーと燃費向上を実現。スズキによると、1.5L以下、全高1550mm以上のコンパクトハイトワゴンではクラストップとなる27.8km/Lを達成している


プラットフォームを一新した新型ソリオ。家族4、5人で遠出でも使いたいとなると気になるのは動力性能だろう。

1.2Lのデュアルジェットエンジンは、先代と最高出力、最大トルクは同値ながら、低回転域のトルクを向上させている。さらに、マイルドハイブリッド仕様はモーター機能付発電機のISGを軽自動車用よりも大型化し、出力を向上。

スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット

価格帯は、ガソリン車のソリオ「G」の145万4760円(2WD)~バンディット「HYBRID MV」の195万1560円(4WD)。ハイト系軽自動車もターボになると、180万円超の価格が珍しくないので、維持費などの差はあるが、ファーストカーとして高速道路を含めた使用を考えているなら、ソリオも検討したい


発進や加速時には、最長で30秒間(発進後から約100km/hまで)モーターアシストするようになり、メーター内のエネルギーフローを見ていると、バッテリー状態によるが、思ったよりも頻繁にモーターアシストをしている。

急加速する際には、CVTの課題である「音ばかり高まって加速が付いてこない」状態が見られるし、今回の試乗は1人で行ったので条件付きだが、高速道路の巡航も流れに乗って走るくらいなら容易にこなしてくれる印象だ。

普段は街乗り中心で、オフに日帰り、1泊旅行の足としてなら十分な動力性能を備えているといえるだろう。また、高速走行時の安定性も高く、強烈な横風を食らっても背が高めの割にふらつかず、直進安定性にかなり気を配ったシャーシのようだ。

燃費も高速道路での安定性も納得できるはず

スズキ・ソリオ/ソリオ・バンディット

後席をフラットに格納できるため大きな荷物でも容易に積み込めそう。助手席も前に倒せるので長い荷物も飲み込む


リチウムイオンバッテリーとISGを備えたマイルドハイブリッド仕様は、27.8km/Lという低燃費を誇り、このクラスでは最も進んでいるデュアルカメラ方式のブレーキサポートによる安全装備の設定(クルーズコントロールを含めて5万9400円)も評価したい。

軽自動車のハイトワゴン系は、広さやパッケージングでは見るべきものがあるが、高速道路や山岳路などでは走行面でやや無理を感じさせるのも事実。しかし、小型車となる新型ソリオは新プラットフォームの採用もあって高速道路まで無理なくカバーできる。コンパクトかつ使い勝手のいいファミリーカーとして、見逃せない仕上がりといえるだろう。

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