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一人暮らし用のベッドの選び方(2ページ目)

一人暮らしの部屋の中で広いスペースを占める家具のひとつ、それがベッドです。狭い部屋だからこそのサイズや形、機能、また毎日使うものだからこその寝心地のよさもチェックしたいポイントです。一人暮らし向けのベッドの選び方をまとめました。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド


ベッドのスタイル・機能

そのスタイルや機能によって、いろいろな形のベッドがあります。それぞれの特徴をまとめました。中には、ここで紹介するスタイルや機能が複数備わっているものもあります。

■ヘッドボード・フットボード付のベッド
ベッドの枕元にあるフレームをヘッドボード、足元にあるものをフットボードと呼びます。

ヘッドボードがあると、小さな照明や時計、眼鏡、リモコンなどの小物を置いたり、設置したりするスペースとなって便利です。ヘッドボードにコンセントや照明や引き出しなどがついているものを『宮』と呼び、『宮付きベッド』などと記載されていることがあります。また、フッドボードがあると、マットレスや布団がズレ落ちにくいというメリットがありますが、ベッドメイキングがしにくいというデメリットもあります。

ヘッドボードやフットボードがあると、その分わずかであってもスペースが必要になるのと同時に、高さが出るため、圧迫感が出ることも。一方、個性的なヘッドボードやフットボードがついたベッドもあるので、インテリアのアクセントとして活きることもあります。

(宮付きシングルベッド)

■収納付(チェストベッド・リフトアップベッド)
ベッドに引き出しがついたものがチェストベッド、マットレス部分が持ち上がってベッド内に収納が設けられているものがリフトアップベッドといいます。

いずれもかなり広い収納が確保できるのがメリットです。特にリフトアップベッドは上に持ち上がるため、引き出しを引き出すためのスペースも必要がありません。また、引き出しよりも広い空間が取れるため、普段使わないスーツケースや季節物の扇風機など大型のものも収納可能。部屋の収納スペースが少ない人にはおすすめですが、お値段がやや高め。

ただし、ベッド下に収納を作るため、ベッドには高さが出ます。狭い部屋ではやや圧迫感が出ることがあります。

(チェストベッド)

 (リフトアップベッド)

■ローベッド・フロアベッド
足のない、あっても非常に低いタイプのベッドをローベッド、もしくはフロアベッドと呼びます。家具が低い位置にあると、視野が開けるため、このタイプのベッドを使うと、狭い部屋でも広々と感じる効果があります。一人暮らしでは床座の暮らし(椅子を使わず、床に座った生活)をする人が多く、全体的に低い家具で揃える傾向にあるため、部屋にも馴染みやすくなります。

ただし、床に近い分、埃が気になったり、ベッド下の掃除がしにくいといったデメリットもあります。また、ベッド下を収納として使うことはできません。

■足つきマットレスベッド
マットレスに直接足がついたベッドで、ヘッドボードやフットボードはありません。余計な機能がない分、シンプルで狭いスペースにも置きやすく、どんなインテリアにも馴染みやすいといったメリットがあります。サイズ展開も多く、リーズナブルなものがあるため、一人暮らしには人気が高いようです。

ただし、マットレスが傷んでしまったり、寝心地が悪かったりしても、マットレスのみを交換できず、全部買い換える必要が出てきます。

■ロフトベッド
二段ベッドのイメージで、上の部分がベッド、下にデスクや収納などを置いて自由に使えるのがロフトベッドです。ベッドにははしごや階段で上がります。狭い部屋でも空間を無駄なく有効活用できます。

ただし、エアコンや照明との位置を考慮して設置しないと、寝心地が悪く感じる場合があります。また、非常に高さがあるため、圧迫感が出て、部屋が狭く見える可能性も。体格のいい人は耐荷重にも気をつけて。基本的には100kg以上のものがほとんどですが、上部にモノを乗せたりするときは特に注意が必要です。

■ソファベッド
ソファとベッドが一体化し、両方の用途で使えるのがソファベッドです。「背もたれを倒すタイプ」と、「引き出すタイプ」の二種類が中心です。

狭い部屋でもソファとベッド両方を置けるというメリットがありますが、両方の機能を活かすのであれば、布団同様毎日上げたり下ろしたりが必要です。また、ソファベッドは補助的な寝具として作られているものが多く、毎日使うには耐久性や快適さが足りないこともあるので、注意して購入してください。

■折りたたみベッド
二つに折りたたむことができるベッドです。基本的にキャスターがついているため、簡単に移動ができ、使わないときはたたんでしまうことができるので、部屋を広く使うことができます。リクライニング機能があるものもあり、ソファのように使うことも可能です。

ただし、ソファベッド同様補助的な寝具として作られているものが多く、毎日使うには耐久性や快適さが足りないこともあります。マットレスがついているものは、足つきマットレスベッド同様マットレスが傷んでしまったり、寝心地が悪かったりしても、マットレスのみを交換できません。また、インテリアとしてオシャレといえるようなデザインのものは、あまり見かけません。

次のページでは、ベッドに使うマットレスの種類と選び方を紹介します>>


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