洗濯槽に浮いたカビの取り方!
一見キレイな洗濯槽でも、裏側には「黒カビぴろぴろワカメ」がびっしり……というのは、よくあることです! 我が家は大丈夫なんてことはなく、洗濯機の構造上、洗濯槽にカビが生えるのは仕方のないことなのです。せっかくお洗濯したのに汚れが再付着しては無意味。洗濯機の汚れは洗濯物の臭いにも関係してきます。定期的にお掃除をしましょうね。ということで今回は、酸素系漂白剤を使った、簡単な洗濯機の洗濯槽のお掃除術についてご紹介します。なお、縦型ドラム式ではなく従来型(横型)についてお話しします。
【目次】
洗濯槽に「黒カビぴろぴろワカメ」が発生するわけ
洗濯槽の裏側は「溶け残った洗剤」「石けんかす」「そこに付着した垢や泥」など汚れがこびりつきやすく、しかももともと湿度が高い場所なので、黒カビが生えやすいのです。掃除をしないと、やがて裏側の汚れが膜のように固まり、それが剥がれて洗濯物に付着し、乾いてから気付いてガーン!なんてことも! 剥がれた汚れが粉状のカスになっていると、付着に気付かないのでますます怖い……。
ちなみに、この洗濯槽の裏側にはりついた黒カビを「ぴろぴろワカメ」と呼ぶ人もいます。
洗濯槽の掃除はいつする? 洗剤は塩素系?酸素系?
■洗濯槽の掃除は月1回がおすすめだから、洗濯槽は定期的に掃除が必要なのです。その人の洗濯頻度や量にもよりますが、月に1度は掃除することをおすすめします。
■洗濯槽の掃除に使う洗剤は塩素系?酸素系?
洗濯槽の掃除に使う洗剤は、作用の優しいものから強力なものまでいろいろありますが、専用の洗濯槽クリーナーを買うのが手っ取り早いです。でも今回は、お手軽に、家にある液体の酸素系漂白剤を使った方法をご紹介します。ちなみに市販の洗濯槽機クリーナーは大抵、酸素系漂白剤を使っているんですよ。
なお漂白剤の種類は、作用の強い順に「塩素系」「酸素系粉末」「酸素系液体」があり、成分が異なります。塩素系は強力ですが洗濯槽の錆を招くなどの副作用があることも。もちろん排水後の環境への悪影響もありますので、優しめの洗剤を使ってお掃除しましょう。
洗濯槽のカビ防止・日ごろ注意すべきポイント
この後に洗濯機(洗濯槽)のお掃除レシピをご紹介しますが、日ごろから以下の3つのようなちょっとした心がけをしておくとカビが防げます。- 洗濯時に洗剤の使用量を守る(溶け残りを防ぐ)
- 洗濯機のふたは普段は開けっぱなしにしておく(湿気をこもらせない)(ただし、乳幼児や足腰に不自由のある家族がいる場合は危険な場合もあるので必ず閉めること)
- 汚れものは洗濯機に投げ込まず洗濯かごへ(脱いだ衣類の湿気で湿度UP)
※2について(2018年1月追記)
特に縦型ドラム式洗濯乾燥機では幼児が閉じ込められて死亡する事故も(国民生活センター発表)。海外では小学生でも同じ事故が発生しています。家族の状況によってはチャイルドロックなどの対策をしっかり講じましょう。
洗濯機(洗濯槽)の簡単カビ予防掃除・準備する道具
洗濯機(洗濯槽)の掃除に必要な道具は、下記の通りです。
- 古歯ブラシ
- 液体の酸素系漂白剤・500ml(今回は空きペットボトルで計量します)
- ゴミすくいネット(100円ショップで売っているお風呂用でOK)
- お湯(40~50℃がおすすめ。お風呂の残り湯でもOK)
- タオル(雑巾)
洗濯機(洗濯槽)の簡単カビ予防掃除・手順
古歯ブラシでゴミをかき出し掃除機で吸う!
まずは洗濯槽まわりのゴミを古歯ブラシ、掃除機、雑巾などを使って除去します。最後にやるとせっかくきれいになった洗濯槽にゴミが落ちてしまうので、先にやりましょう。洗濯機の蓋や内蓋、洗剤投入口など周辺には凹凸も多く、こぼれたり残った洗剤やホコリなどが溜まりがち。梅雨どきには一気にカビが生えることも。
計量して準備しておくとやりやすいです
液体酸素系漂白剤の使用量は、洗濯槽の洗濯1回につき500mlが適当です。今回は計りやすいよう使用済みの500ml入りペットボトルを利用しました。なお「次に便利かも」などとペットボトルで漂白剤を保存するのはやめましょう。
今回は給湯機からのお湯(46℃)を入れながら酸素系漂白剤をプラス
洗濯機に、水でなく「お湯」を入れ、同時に【手順2】の酸素系漂白剤を一気に回し入れます。お湯を使うのは、酸素系漂白剤は高温にした方が活性化するから。でも洗濯機の耐熱温度もあるので、40~50℃くらいのお湯で! お風呂の残り湯を熱めにして使っても○。水道水しか使えない場合は、ある程度水を溜めてから別に沸かした熱湯を加えます。
中を覗くとアワアワ。がんばって汚れを落としてもらいましょう!
洗濯槽いっぱいまで、なるべく限界まで、お湯を入れます。洗濯機が自動的に給水を止めてしまうかと思いますので、その時はお湯を持ってきて足します。それから洗濯機を3~5分ほど動かして酸素系漂白剤を拡散させます。
掃除して間もない洗濯槽だったのでゴミは底に少しだけでしたが、掃除してない洗濯槽の場合はすごいですよ
浸け置くと、洗濯槽の裏側にはりついた汚れがはがれ、浮きあがってきます。浮いているゴミはここですくい取って捨てます。なお浸け置き過ぎは洗濯機を傷める可能性もあるので×。ちなみにガイドは以前、この「すくい取り」をサボったために、次の洗濯物に落ちたゴミが付着したという大変気持ち悪い経験があります……。
はがれたゴミはもちろん、はがれかけのゴミもしっかり流して落とすために洗いから脱水までフルコースを1回します。乾燥機能があれば、30分程度動かしておくとベター。
■手順7:洗濯槽を乾拭きし、蓋を開けてしっかり乾燥させる
湿気をしっかり取り除いて。これでしばらく気持ちよく洗濯ができます!
乾いたタオル(雑巾)で洗濯槽の水滴や、排水されなかった汚れのかけらをきっちり拭きとります。後はしっかり乾燥させて、お掃除完了です。蓋は開けっぱなしにね!