針金ハンガーを工夫して活用し、部屋干し速乾グッズを自作!
針金ハンガーで自作
針金ハンガーは部屋干しの強い味方。普通に干すには、型崩れを起こしやすいためお勧めしていないのですが、形を簡単に変えられるので工夫次第で“最強の速乾グッズ”にすぐ変身が可能です。
今回はガイドがこれまでにTVや雑誌でご紹介したオリジナル速乾グッズの中から、選りすぐりをご紹介。鬱陶しく感じる部屋干しが楽しくなりますよ。
針金ハンガー活用法1:Tシャツ速乾シェイプハンガー
針金ハンガーにTシャツをそのままかけると、ハンガーの斜めのライン部分で布が滑ってしまい首回りが伸びるだけでなく、内側が密着して空間がない状態になってしまいます。そのため、乾きづらい状態に。そんな時に活用したいのが、“Tシャツ速乾シェイプ”です。前身頃が飛び出すようにハンガーにかけます。内側に空気が流れやすく、早く乾きます。
[用意するもの]
・針金ハンガー1本
作り方は簡単。下の画像のように、ハンガーの両端を持って「せーの!」で手前に折るだけです。
使う際のポイントは、ハンガー上部の突き出た部分を前身頃にして干すこと。襟まわりがけっこう開くので、風の通りがよくなり速乾力がアップします! さらに、両端を少し上に持ち上げるひと手間を加えるだけで、ふつうに干すとビヨ~ンと伸びてしまう首回りの心配もなくなります。
両端を持ってぐっと手前に引き、口ばしのような形に!
針金ハンガー活用法2:パンツ用速乾シェイプハンガー
パンツやジーンズ干し用。よくあるものを最強にアレンジ
これを使えば、裏返しにしたパンツ類の内側を広げ、さらにパンツのハンガー干しで起こりがちな「両脚がくっついてしまう」「ポケットの下側が重なる」といった懸念を解消し、乾きやすさをぐぐっと上向きにしてくれます。
この「ぐぐっと」の効果は大きく、いつかのTV収録で複数の制作会社さんが行った乾燥時間の計測では、乾く速さが通常よりも30分ほど短縮されたり、2割早くなったりしたとのことでした。
ちなみにジーンズを含め、パンツ類を室内干しする時は裏返して干した方が早く乾きます。理由は、乾きにくい内側の縫い目やポケットを表に出すことで、空気に触れる面が増えるから。覚えておきましょう!
■パンツ用速乾シェイプハンガーの作り方
[用意するもの]
・針金ハンガー 1本
・【1】で作成したTシャツ速乾シェイプハンガー 1本
【手順1】
まず、加工していない針金ハンガーを、裏返しにしたジーンズのベルト通しに入るよう変形させます。
針金ハンガーの三角形を横に長細く、次に画像のように前に丸く変形させ、ベルトに通るような形にします
つぎに、【手順1】で作成した針金ハンガーを、裏返しにしたジーンズのベルト通し部分に通して、物干しなどに一旦引っ掛けておきます。
裏返したジーンズに【手順1】の針金ハンガーを通します
今度は、【1】で作成したTシャツ速乾シェイプハンガーをジーンズの反対側にひっかけます。この時、Tシャツ用ハンガーは丸い方を内側へ向けるようにして、両方の端をポケットの中へひっかけて安定させます。
Tシャツ用ハンガーをジーンズのポケットに差し込んで、フックでぶら下げます
こうして2本のフックをぶら下げれば、上の完成形の出来上がり。さらに両ポケットをそれぞれぎゅっと握ってググっと上に折り上げれば、ポケットの下の乾きにくさも解消されます。
針金ハンガー活用法3:スニーカーや上履きの速乾シェイプハンガー
スニーカーを干した様子。角度を自由に変えて、より乾きやすい傾きを探してくださいね。
また、折り曲げる角度を調節すればサイズの大小にかかわらず対応が可能。ちなみにガイドがNHKの『あさイチ』さんで実践した時に干した靴のサイズは30cm! それだけ大きくてもちゃんと干す事もできました。
■スニーカーや上履きの速乾シェイプハンガーの作り方
[用意するもの]
・針金ハンガー 1本
針金ハンガーの両端を強く持って、片方ずつ、半分あたりで上に折りながら持ち上げるイメージで曲げましょう。底辺をまっすぐにする、折り上げる長さを調節するなど、自分の靴に合うようカスタマイズして最適な速乾グッズを完成させてくださいね。
針金ハンガーの両端を強く持って、片方ずつ半分あたりで上に折りながら持ち上げます
針金ハンガー活用法4:帽子用速乾シェイプハンガー
スニーカーやキャップのほか、子どもが週末に持ち帰る学校の帽子と上履きもセットで速乾!
■帽子用速乾シェイプハンガーの作り方
[用意するもの]
・針金ハンガー 1本
・【3】で作成した、スニーカーや上履きの速乾シェイプハンガー
【手順1】
下の画像のように、針金ハンガーの底辺部分を丸くします。コツは少しずつ丸みを付けていくこと。そうすることで、帽子が入りやすい大きさの輪ができます。
三角形のハンガーの底辺を少しずつ丸くします
次にフック下から底辺以外の部分までをくっつけるようにまっすぐにし、「W」型になるように折り曲げます。これは帽子をかけた時に固定しやすくすることや、後述する速乾グッズでも使えるようにするためです。
フックの根元と残りの半分辺りを画像のように折ります
まず、【3】で作成した、スニーカーや上履きの速乾シェイプハンガーに靴をかけて準備しておきます。次に【手順2】で完成した“帽子用速乾シェイプハンガー”を下の画像のような配置でスタンバイ。ハンガーの丸い部分へ形を整えた帽子を置き、フック近くの折れ目を物干し竿にひっかけて手で支えます。
最後に、フックへおもり代わりに靴用ハンガーをぶら下げたら完成です。
わかりやすいようピンクのハンガーにしています。コツは帽子をセットし終えてから靴ハンガーをそっとかけること!
針金ハンガー活用法5:フード付きトレーナー用速乾シェイプグッズ
物干し竿で垂れ下がったフード部分が……
フード部分がシャキーン! 既に作ったシェイプハンガーを加えることで完成します
物干し竿にトレーナーの身頃を引っ掛け、内側に【1】のTシャツ用、【3】の靴用、【4】の帽子用シェイプハンガーを順番にぶら下げたら完成です!
組み合わせによってトレーナーの内側に空間を作り、さらにフードを持ち上げ、もちろん靴も乾かします!
■合体の手順
【手順1】
まず靴用ハンガーに靴をかけて、脇へ準備しておきます。Tシャツ用も置いておきます。そして、帽子用ハンガーにフードを整えてセットし、フックに近い折れ目を物干し竿へひっかけます。手は離さずに!
まず【4】の帽子用ハンガーをトレーナーの内側へ。
【4】の帽子用ハンガーのフックに【1】のTシャツ用ハンガーをぶら下げ、さらに下画像のように、【3】の靴用ハンガーを吊るして重り代わりにします。これで完成!
上から、帽子用、Tシャツ用、スニーカー用とぶら下げたら完成!
【関連記事】