猛暑の日本に外国人ゲストが来たら?
東京の連続猛暑日の記録を塗り替えてしまった今年の夏。北海道や東北も猛暑で、日本列島全体がきびしい暑さに見舞われています。夏休みの旅行シーズンとあって、国際結婚カップルは、海外から夫や妻の家族・友人を迎え入れる機会が増えると思います。また、海外に住むカップルは、お子さんたちを連れて里帰りという方もいるでしょう。
日本人でも慣れていないこの暑さ。心配なのは、外国人ゲストの体調です。飛行機での長旅や時差の影響で、いつもより体調を崩しやすくなっていますし、暑いと身体がよけい疲れます。こまめに水分をとるのは基本ですが、そのほかどのようなことに気をつけたらよいでしょう?
日本で楽しい思い出をつくっていただくために、さまざまな対策を考えてあげましょう。
気温も湿度も高い日本の夏、ゲストの体調管理を充分に
ゆとりあるスケジュールで
まず、ゆとりあるスケジュールを組んであげましょう。日本の観光地をあちこち案内したい気持ちは山々ですが、予定を詰め込み過ぎないことが大切です。朝はゆっくり出かけるようにすること。充分な睡眠時間は、時差ボケ解消や体力回復に役立ちます。
また、移動の疲れを軽減するために、大きな荷物は宅配便で次の宿泊地に送ってしまうという手もあります。たとえば、東京から京都への移動の途中で箱根の温泉に立ち寄りたい時、1泊分の荷物だけ持って、大きいスーツケースなどは京都の宿に送ってしまうのです。身軽になると、途中の小トリップがより楽しめますよ。
「予定のない日」をつくる
長めに滞在するゲストには、何も予定を入れない日をつくってあげましょう。みなさんのご自宅に滞在中なら、休息日や洗濯日に当てるといいですね。ご近所をぶらぶら散策するのも、意外に外国の人には喜ばれます。「日本のふつうの暮らしが見たい」と思っている人が多いからです。
観光地のホテルに滞在中だったら、自由行動の日にするとよいかも。ご両親はのんびりホテルライフを満喫、甥っ子姪っ子はショッピングへ……など、それぞれ好きなように過ごします。夕食時にみんなの1日を披露し合うのも楽しいですよ。
1日のなかに適度な休憩時間を入れる
猛暑の中、ずっと外を歩くのは避けたいもの。とはいえ、お寺や神社などはどうしても外にいる時間が長くなります。参拝がすんだら、涼しい場所で一度休憩をとるよう心がけるとよいです。ショッピングなどの散策中にも、適度にカフェなどでのブレイクを入れるとよいですね。できれば午後に一度、ホテルか旅館に戻れるとベスト。短くてもお昼寝ができると体力が回復するはずです。
「猛暑対策グッズ」を用意しておく
尋常ではないこの暑さのため、例年にも増してさまざまな「猛暑対策グッズ」が売り出されています。外国人ゲストにも試していただきたいですね。お役立ちの猛暑対策グッズ。使い心地も楽しんでいただきましょう♪
使ってみて良かったのが、清涼感のあるボディシート。メントールが含まれた(製品によって異なる)液がたっぷりのシートで首や腕などを拭くと、気化熱で体表温度が奪われ、かなり涼しく感じます。汗でベタついた肌もサラッとするので、使用後感はさわやか。携帯サイズですから、人数分買っておいて、みんなに配ってあげてもいいかも。コンビニでもすぐ入手できます。
衣類を冷んやりさせる冷却スプレーもありますので、暑くなりそうな日は、あらかじめ洋服にスプレーしておくと、一日中クールに過ごせそうですね。
日本のお土産を兼ねてプレゼントしてもいいのが、和風の扇子。涼しそうな素材や絵柄が多数出ていますし、ケースが付いているものも。日本の旅の最初にプレゼントしてあげると、喜ばれそうです。
日本のかき氷を、ぜひ!
暑~い日は、身体の内側からもクールダウンさせましょう。それには、かき氷がおすすめ! ふわふわ食感でシロップやトッピングの種類が豊富な日本のかき氷は、外国の方にも大人気です。特に抹茶味が好きな人が多いので、そのようなゲストにはぜひ「宇治金時」を味わっていただきたい。抹茶シロップに小倉あんをのせたものが基本ですが、あんこが苦手な方には抹茶シロップのみもありますし、バニラアイス添え、白玉添え、練乳がけなど、いろいろなバリエーションがあります。
和カフェや甘味処のほか、デパ地下の和菓子屋さんの隣にあるような小さい甘味コーナーも狙い目。かき氷で涼をとって、甘味でエネルギーをチャージすれば、その後の観光も元気に楽しめますよ。
抹茶ファンの外国人ゲストにはこちらを! やみつきになってしまう人もいます