ひと味足りないリビングが大変身!DIYで壁紙のペンキ塗り
リビングをおしゃれにしたいけれど、なんとなくひと味足りないと感じたら、壁のペンキ塗りでセンスアップさせましょう。と言っても、4面の壁全部に塗る必要はありません。鍵になる壁面だけにアクセントとして色付けをすればOK。部屋全体のイメージが大きく変わります。今回使用したのは、ビニールクロスの上から塗ることができる水性塗料です。扱いは簡単で、ペンキ塗りの初心者でも大丈夫、DIYリフォーム向きの塗料です。
まずはリフォーム前の様子から。白いビニールクロス張りの変形のリビングで、デザインは悪くないのですが、何となく面白味が無いインテリアです。
DIYリフォーム前のリビングの壁。白いビニールクロス張り。
窓のある面をアクセント壁に、まずはペンキの色選び
そこで、この窓のある壁面にペンキを塗って、アクセント壁に仕上げることにしました。まずは色選びからスタートです。今回使うのは、アメリカのブランド塗料ベンジャミンムーアで、色数はなんと約3,600色。こんなにたくさんから選びきれない!と思ったら、事例集を参考にして、インテリアのイメージを膨らませてみましょう。2015年のトレンドカラー。ベンジャミンムーアのホームページには事例や今年のトレンド色が紹介されている(ベンジャミンムーア)
3,600色ある色見本帳。色に全て名前が付いている。枠や床の色との相性もチェック!
上の写真のように今年のトレンド色はミントグリーンのようなさわやかな色だそう。でも今回は、リビングをシックなイメージにしたい、白い枠まわりを際立たせたいなどから、茶系をセレクトすることにしました。
全体のイメージが決まったら、枠や床の色、家具の色との馴染みをチェック。特に壁と接する枠まわりの色とのバランスは重要なポイントです。というわけで、今回は、クラシックカラーの定番でもある#998のcabot trailをセレクトしました。
クラシックカラーの定番、#998のcabot trailをセレクト。
ペンキのツヤの違いで壁にストライプ柄を作る DIYでも十分に可能
さて今回のテーマとして特に注目したのが、塗料の「ツヤ」です。ペンキ塗りと言うと「色選び」ばかりに注目されがちなのですが、ツヤは色と同じくらい大事なポイント。ツヤが変わると、見た目の質感やイメージがかなり変わります。ツヤは大きく分けて、Matte(マット)艶消し、Eggshell(エッグシェル)2~3分艶、Semi-Gloss(セミグロス)5~6分艶の3種類。ツヤがあるほど拭き掃除が楽になり、室内でよく使われるのは、Eggshell(エッグシェル)2~3分艶です。
右の大きい缶がベースとなるマット、1ガロン缶で約3.8リットル。左の小さい缶がセミグロス、1クォート缶で約0.9リットル。色は同じ#998のcabot trail。
さて、今回はこのツヤの質感の違いを活かしてストライプを作ることにしました。色は、#998のcabot trailを1色使いとし、マット(艶消し)とセミグロス(5分艶)でストライプを作るアイデアです。
右の大きい缶がベースとなるマット、1ガロン缶で約3.8リットル、約20平米のペンキ塗りができます。左の小さい缶がセミグロス、1クォート缶で約0.9リットル、約5平米です。ともに色は同色、果たして仕上がりはいかに!?
DIYでの壁のペンキ塗りの成功の秘訣は養生にあり!
と言うわけで、DIYリフォームスタートです。といっても、いきなり塗り始めるわけではありません。成功の秘訣は事前準備、養生にあります。養生とは、はみ出してはいけないところ、ペンキが垂れてはいけないところをテープやビニールで覆うことで、これをシッカリやっておくと、後はひたすら塗るだけ簡単です。床や枠、コンセントなどにはみでないよう丁寧に養生を行う。
DIYでの失敗で多いのが、この養生不足です。プロはこの養生にとても時間をかけ、ていねいに行います。そうすることで、後のペンキ塗りがとても楽に、そして美しく仕上がるのです。
次のページで、どうやってストライプを作るかを公開!