本当にお金が貯まる習慣は、ちゃんと理由がある
もし、本当にお金を貯めたいのであれば、お金が動いて消費しないところにプールされたり、実際にお金が使われずとどまったりするような、実効性が伴うような習慣を考えるべきです。「お金が動いて消費しないところにプールされる」の例としては、自動引き落としで定期的に一定額を定期預金にする、つまり積立定期預金を組む方法などがあります。
「実際にお金が使われずとどまったりする」方法としては、実際に必要な額より少なく(例えば10000円ではなく8000円おろす)ATMで引き出すことを繰り返すような方法があげられます。
こうした習慣にはちゃんと理由がありますから、実行すればお金が貯まる可能性が高いでしょう。少なくとも風水に出費してみたり、お札の向きを揃えるよりは効果的です。
習慣というより、多くは「最初のしかけ」だけで決まる
さらにいえば、「お金が貯まる習慣」の多くは毎日努力することよりも、何かちょっと仕掛けを作って自動化することのほうが効果的です。先ほどの自動引き落としなどは、最初に一度だけ銀行で手続きをする必要があります(最近ではWEBで手続きが完結することもある)。その面倒だけはどうしようもありませんが、手続きさえしておけば、「指定日に指定金額を自動的に積み立てる」という習慣は確実に実行されるようになります。
何かATMで手続きをする必要もありませんから、サボることもありません。面倒だから貯めるのを怠る、というようなこともないわけです。貯めたくないからと強制ストップするのも銀行で手続きが必要ですから、そのまま継続して「習慣化」される可能性が高まります。
最近「お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣」という本を出したのですが、考えれば考えるほど、「風水系」や「お金を大事にする系」の習慣は役立たずだなと思いました(もちろんそんな習慣は紹介していません)。
本連載コラムでも、お金が貯まる仕掛け作りについては何度も紹介しています。上手に自分を巻き込んで、お金が貯まる人になる「習慣」を選んでみてください。