導火線的売れ方
色んなハードで出ているにもかかわらず、なんで今、PSVita版が伸びているのでしょうか?
世界的に大ヒットと言えども日本ではまだゲーマーに知られる程度ですし、2009年に誕生したゲーム、いまやPC版だけでなくPlayStation3(以下PS3)、PlayStation4(以下PS4)、Xbox360にXboxOne、iOSにAndroid版もあり、そもそも約半年程先行してダウンロード版が発売されているわけで、どうしてもやりたい人は既に購入済み。たいした規模でないのは当たり前と言えば当たり前です。
逆に考えると、じゃあそこから24万という数字にどうして伸びているのか? というほうがよっぽど不思議なのです。しかも、パッケージ版発売から4か月ほどたった今も週に1万本ほど伸びています。
どうやらこれは、小中学生に人気が出ているようなのです。この、ジワジワとゆっくり売れていく現象は、子ども層に人気がでたタイトルの特徴でもあります。子ども達は自分の好きにできるお金が少ないですから、いつも発売と同時にゲームを買うというわけにはいきません。誕生日だったり、テストの後だったり、何かのきっかけでゲームを買ってもらいます。PCやスマートフォンで自由にゲームができない子達の選択肢として、PS Vitaがジワジワきているようなんですね。
子ども層の人気というのは、ゆっくり浸透して、どこかでドカンと爆発することがあります。この売れ方は、まるで導火線に火がついているかのようです。
PS Vitaがマインクラフトと共に低年齢層にリーチしていく
どうやら子どもたちにジワジワと浸透してきているようなのです
SCEでは、「マイクラ部」なる活動を行い、次世代ワールドホビーフェアの展示や、あるいは子供に人気の定番雑誌、「コロコロ」でのマインクラフト記事の展開、全国キャラバンなども行っています。
さらにマイクラ部は、2015年8月8日に京都で、22日には東京で「マイクラキッズフェス EAST&WEST」を開催予定。もうタイトルからして、完全に子どもをターゲットに絞り込んでいます。
そしてもちろん、子ども達にMinecraft: PlayStation Vita Editionが売れているということは、それに伴って、PSVitaも、ジワジワと浸透しているということが言えるはずです。これはPSVitaにとって、非常に心強いことです。もしかすると、大きな流れを変えることにもなるかもしれません。