ふわりと嗅覚をくすぐる笹の薫りが芳しい、金沢っ子のソウルフード
今ではあまり見かけなくなりましたが、金沢ではお祭りのときに各家庭で押し寿司を作って周囲に振る舞うという風習があります。その伝統を受け継ぎ、さらに食べやすく改良を加えたのが芝寿しの笹寿司。芝寿しの創業者が東芝のショールームで電気炊飯器を実演販売していた昭和30年、大量に炊けたご飯の活用法として白山比め神社(※「白山比め」の「め」の字は口へんに羊)の参道に売られていた笹もちにヒントに生まれたのが始まりで、その後瞬く間に金沢の郷土料理に成長し、今や金沢っ子のソウルフードとして月間200万個も食べられています。
主役の米を始め、野菜、魚はもちろん、水、塩、酢に至るまで選りすぐりの材料を使って、ひとつひとつ丁寧に手作業で作られる笹寿司はまさに絶品。
専用酢とミネラル豊富な天然塩で〆られているネタも申ことながら、酸味と甘さのバランスが絶妙なシャリがとにかく美味しく、シャリだけでも食べられるほど。笹を開いたときに、ふわりと立ち昇る天然の熊笹の爽やかな薫りも食欲をそそり、たまりません。
鮭(102円)、鯛(102円)、鯖(102円)に、鯵(113円)などの季節ごとの旬の魚が加わり、それぞれ違った味わいが楽しめるのも魅力で、自分の好みを見極めるためにもぜひ全種類試してみてください。
笹寿司は一通り食べたことがあるという人には、北陸新幹線開業を機に発売された千島列島沖で獲れた本ちゃん紅鮭、瀬戸内海の真鯛、鳥取や山口県産の穴子を使ったワンランク上の笹寿司「金澤笹寿しプレミアム(3個入594円)」がおすすめ。
定番の約2倍という価格ながら発売以来大人気で、特に3個入りは連日品薄状態が続いているので、確実に入手したい場合は事前予約が必須です。
■芝寿し(価格は総て税込です)
笹寿し/鯵113円、紅鮭102円、小鯛102円、鯖102円、2個入(紅鮭・小鯛)235円、6個入(紅鮭・小鯛)644円、6個入(鯖・紅鮭・小鯛)665円、10個入(紅鮭・小鯛)1,026円、10個入(鯵・紅鮭・小鯛)1,069円、10個入(鯖・紅鮭・小鯛)1,069円
金澤笹寿しプレミアム(本ちゃん紅鮭・真鯛・国産穴子)/3個入594円、6個入1,080円
取り扱い店舗/金沢百番街あんと、めいてつエムザ、香林坊大和他