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暴露アカウント続出に見る地下アイドルシーンの実態(2ページ目)

7月に入りTwitterにて、地下アイドルシーンの裏事情を暴露するアカウントが堰を切ったように続々と出現。その真相は闇に包まれているが、SNSの発達している今、少なくともそれを隠し続けることが困難であることは確かだ。また最近は、アイドルに対し、夢を見せてくれる完璧なアイドルを望むファンも減るなど、アイドルに求められるものに変化も起きている。

執筆者:金川 彩子

地下アイドルシーンの今後の課題

だが、裏で劣悪な事態が本当に起こっているのだとしたら、それも長くは続かないと見ている。現在はSNSの発達により、平凡な一般庶民や弱者も力を持つことのできる時代。いくら表でにこやかに振る舞おうが、どこで誰が見ているかわからず、ブラックと呼ばれる態勢をメンバーと運営で互いに黙認し横行し続けることは不可能に近くなってきている。今後、そのためには資金力も必要だが、双方をなあなあな関係に留めるのでなく、第三者の目も据えられるような環境の整備など、ステージ以外の、ファンの目に触れないところでもクリーンな態勢に整えることを心がけなければ、いずれ運営とアイドルは共倒れすることになるだろう。

もちろん、クリーンに、メンバー、ファン、運営共に一丸となってがんばっているアイドルも大勢いることを忘れてはならない。今回の暴露アカウントの出現は、暴露された出来事の内容うんぬんよりも、アイドル育成に対する見直しのきっかけとなることを強く願う。


時代や状況が変わろうとも変わらないもの

俳優やミュージシャンなどと異なり、活動寿命が短いとされるアイドル。また他のシーンに比べ、その日付で突然の解雇・脱退がなされるなど、昨日まで仲良くチェキを撮影していたメンバーがそれ以降、一生会うことのできない相手となってしまうこともしばしば。それならもうアイドルに加担しないほうが身のため、と思うファンも少なくないだろう。

だが、それでもオタクをやめられないのがオタクである。また、彼女たちにとってつらい状況でもがんばろうと想える励みとなり、彼女たちの夢であるアイドルでいさせ続けてあげられるのは、間違えなくファンの存在だ。もしも彼女たちにやましいことがあるとしても、声援に対する後ろめたさからこの状況を打破しなければならない、という勇気を与えるかもしれない。いずれにせよ、どんな状況でも彼女たちの力となり、最後まで彼女たちの味方となって信じてあげられるのはファンという事実はこの先も揺らぐことはないだろう。
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