平成26年度マンション管理士試験に挑戦!
【問 題】
敷地権付き区分建物の登記に関する次の記述のうち、不動産登記法及び区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。
1 敷地権付き区分建物の登記記録の表題部の「敷地権の目的である土地の表示」欄には、敷地権の目的である土地の地目、地積、敷地権の種類が登記される。
2 敷地権は、区分建物と分離して処分することができない敷地利用権であって、登記できる権利でなければならないが、現に登記されている必要はない。
3 区分建物が属する一棟の建物の面積及び各専有部分の面積は、いずれの面積も壁の内側線で囲まれた水平投影面積による。
4 共用部分である旨の登記の申請が、当該区分建物の所有権の登記名義人からなされ、登記官がその申請を受理し、それに基づきその旨の登記をするときは、職権で、当該区分建物についてなされている権利に関する登記も抹消しなければならない。
【解答・解説】
1 誤り。敷地権の目的である土地には、「敷地権の種類」に関する記載はありません。記載があるのは、各区分建物の敷地権です。
2 誤り。登記されていない敷地権は、善意の第三者に対抗できないので不可です。
3 誤り。一棟の建物は共用部分も含む床面積で、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積で表示されています。
4 正しい。区分建物について規約共用部分の登記を申請しようとする場合、登記官がその職権で当該区分建物に関する所有権、抵当権などすべての権利を抹消します。
したがって、正解は【4】です。
いかがでしょうか。登記については業界での実務経験がないと、取っ付きづらく苦手に感じるテーマかもしれません。知識を詰め込むだけでなく、なるべく実際の登記事項証明書も見ながら理解を深めるようにしましょう。