金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

金沢のおいしい・可愛いが集まる長町武家屋敷跡歩き(3ページ目)

こだわりランチに金沢っぽさ満点の甘味処、伝統工芸のギャラリーやショップを覗けば、若手作家が手掛けた愛らしい雑貨にひとめ惚れ。藩政時代に迷い込んだような街並みには乙女スピリットを刺激する“可愛い”がそこかしこに隠れています。たくさんのときめきに出会える長町をのんびりゆっくり歩いてみませんか。

吉田 薫

執筆者:吉田 薫

金沢ガイド

歴女必見!加賀藩足軽の意外に優雅なホーム・スイート・ホーム

金沢市足軽資料館

金沢足軽資料館の庭ではミズバショウ(4月中旬)やヤマブキ(5月)を楽しめます。

武士階級の最下層に位置する足軽は他藩では長屋暮らしが普通でしたが、加賀藩では何と庭付き一戸建てに住んでいました。“律義者”と呼ばれるほど家臣思いだった藩祖・前田利家は足軽にさえも一軒家を与えたのだそう。

保存展示されている足軽屋敷は高西家と清水家の2棟で、どちらも1990年代まで実際に住居として使われていたというから驚きですよね。元々は両家とも金沢市内の別の場所にあったのですが、住んでいた子孫の方から金沢市に寄贈され、1997年(平成9年)に現在の場所に移築されました。
茶の間@金沢市足軽資料館

茶の間。江戸初期の食事は1日朝夕の2回で一汁一菜だったそうです。

建物は石置き板葺の平入り切妻造の木造平屋建てながら、4つの部屋に十分な広さの収納スペース、キッチン、トイレ2ヵ所に庭園に面した部屋には縁側まで!お風呂はさすがにありませんが、最下層の身分でこの待遇は十分すぎるでしょう。

実際、私も訪れてみてあまりの好待遇に度肝を抜かれました。藩主が家臣を大切にしていたというのも勿論本当だと思いますが、やはり藩自体に余裕があったからでしょうね。
流し@金沢市足軽資料館

流し。台所です。現在は低い板敷きになっていますが、元々は土間でした。

内部には足軽の職務や日常生活について詳細に解説されており、歴史好きにはたまらないスポットです。

金沢市足軽資料館
住所:〒920-0865 金沢市長町1-9-3
TEL:076-263-3640
開館時間:9:30~17:00
閉館日:無休
観覧料:無料

ユニークな工夫がいっぱいの店内で、夢のような時間を満喫

クリームあんみつ@金花糖

オーナーの藤村初美さんが一番力を入れている看板メニューの「クリームあんみつ(800円)」

2000年にオープンして以来、緩やかで贅沢な時間を過ごせる寛ぎの空間として金沢っ子から愛されている金花糖

愛嬌のある鯛の絵が描かれた暖簾をくぐり、アプローチを抜けると、古い町家を改装した店内へ。中では甘味処としては珍しいオールディーズの名曲が流れ、繊細な意匠が施された欄間やトンボや雀の墨絵が描かれた障子が一際目を引きます。
抹茶アイス@金花糖

金花糖では抹茶アイス(750円)用、かき氷用、普通にお抹茶として飲む用の3種類の抹茶を使い分けています。

数字の代わりに縮緬で作られた干支が縫い付けられた時計が飾られていたり、室生犀星の短冊や棟方志功の版画が掛けられていたり、細部に至るまで妥協のないインテリアには脱帽。

メニューもこだわっていてどれも美味しいですが、一押しのクリームあんみつ(800円)は最高級の丹波大納言を使った自家製餡に独特の風味が病みつきになる寒天、工夫を凝らした白玉、イタリア製アイスクリームメーカーで作られた自家製アイス、そして生フルーツがたっぷり添えられ、格別の味わいです。
金花糖

入り口横のスペースではお持ち帰り用の冷たい鯛焼き(ひやっ鯛)200円を販売しています。

他にもバニラアイスに濃茶がかけられた抹茶アイス(750円)、アールグレーの寒天に餡、アイスが乗せられ、生クリームと苺&キウイが添えられた紅茶あんみつ(750円)もおすすめ。特製白蜜をかけてどうぞ。

甘味処 金花糖
住所:〒920-0865 金沢市長町3-8-12
TEL:076-221-2087
営業時間:12:00~夕暮れどき
定休日:火曜日、水曜日
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