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失敗をしないために、自分の投資スケールを知っておく

投資では、自分自身の事情を整理してから始めないと失敗します。自分は、いまどこにいて、将来はどこに行きたいのか?そのために投下できる資金は、今持っているのか?これから生み出すお金なのか?それによって、投資手法は異なります。まずは、ご自身の投資スケールを客観的に把握してください。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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自分の投資規模とはどういうこと?

自分の投資スケールを知る

自分の投資スケールを知る

「投資は己を知ってから」の第四段は、自分のスケールを知ることです。投資する規模のことですが、現在の規模と未来の規模があります。それから投入できるのが現在の資金なのか、これからの資金なのかという違いもあります。


富裕度から見たスケール

現代の日本のマーケティングの世界では、私たちは富裕度という視点から、次のように分類されています。

純金融資産5億円以上・・・→超富裕層
1億円以上・・・→富裕層
5000万円以上・・・→アッパーマス層
3000万円以上・・・→マス層
(以上は、野村総合研究所による分類)

資産運用の基本は、どんなスケールの投資家にも共通ですが、どのスケールに位置しているかで、業界が提供しているサービスは異なります。自分がいまどこに位置していて、将来はどこにいることを願望しているのか?そこのスケール感をしっかりつかんで投資を始めてください。

そうでないと、とんだ背伸びした場所で、無理な投資を強いられて、コンプレックスを味わうことになってしまうかもしれません。あるいは、もっと質の良い金融サービスを受けられるのに、チープな扱いを受けて、大いに失望してしまうかもしれないからです。

富裕層を目指す2つのスケール

もうすでに富裕層になっているという人は、この記事の読者では少ないかもしれません。将来の富裕層を目指すという人が多いのでしょう。同じ富裕層を目指す人でも、投資スケールによって、二つのグループに分かれます。

あるグループは、すでにそれなりの投資可能資金を保有しています。たとえば、数千万円の投入資金をすでに持っている人たち。このスケールの人は、スタートダッシュで一気に増やせる可能性があるので、”スタートダッシュ型”と呼びます。

もう一つのグループは、現在は保有資金は少ないものの、余剰資金を日常的に投資できる人たち。たとえば、貯金は300万円もないが、毎月10万円程度のつみたて投資ができる人たちです。このスケールの人は、コツコツと投資をしていくので、”コツコツマラソン型”と呼びます。

スタートダッシュ型なのか、コツコツマラソン型なのかで、走り方は自ずと異なってきます。なかには、スタートダッシュする資金があるけれど、慎重を期してコツコツマラソン型で始めた方が良い人もいることでしょう。そういう人は、コツコツマラソン型のモラトリアム版です。

どんな投資家なのかを自覚する

単刀直入な質問で、ここまでのスケール感で整理してみます。

自分は、現在どの層にいて、将来はどの層になろうとしているのか?
そして、目標資産を作っていくのは、現在持っている資金なのか、これから発生する資金なのか?

この4つの質問に答えるだけで、12通りの投資家プロフィールに分類できます。そして、どのプロフィールに位置するかで、すべての選択が変わってきます。投資手法も金融機関も銘柄も異なってくるのです。

自分がどんなスケール感を持っている投資家なのか、どうか客観的にとらえてみてください。

(その先の結論、タイプによってどんな方法の違いがあるのかを先回りして知りたがるお気持ちは分かります。が、それはサイトで簡単に伝えることはむずかしいです。結論は専門家やプロがリアルの面談のうえ与えてくれます。まずは、ご自身自身のことを知りましょうというのが、本稿の趣旨なので、ご理解ください)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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