ダエグという車名、そしてキャッチコピーに込められた想いとは?
車名のDAEG(ダエグ)はルーン文字のひとつで、「日」、「一日」といった意味を持ち、「DAY」の語源とも言われる文字です。占術での一般的な解釈は、「着実な進化」、「終わりと始まり」、「新しい展開」といった先進的な内容で、モデルチェンジを済ませた今、成熟、飛躍といった特徴を表す一文字として名付けられたそうです。
また、ZRX1200 DAEGリリース当初のキャッチコピーは「操。爽。装。創。」開発コンセプトは「Japanese Standard Naked」、日本のエンジニアが日本のライディング環境に合った性能で、ドライバビリティを重視し、かつZRXである事は変えずに進化させた、という開発者達の想いが見て取れます。発売された初年度の販売台数は国内大型車両中2位。3年後で国内5位の数字を収めています。根っからのファンも多いですが、日本向けのマーケティングが評価され、支持を集めた結果でしょう。
日本でしか買えないZRX1200 DAEG
これまでの輸出モデルは、ダエグの元祖であるZRX1100やZRX1200に限らず輸出国の嗜好を盛り込んで製作されていたのに対し、ZRX1200 DAEGは日本向けに、日本のエンジニアが開発した日本でしか買えない「日本専売モデル」です。排気量こそ前モデルとは変わらない1164ccながら、ZX-10Rをベースとしたフューエルインジェクションを搭載。ストップ&ゴーが多い街中での走行や、ワインディングを走るツーリングライダーが多い日本市場を考慮し、再度出力を重視した設定に見直され、最高出力は110psまで引き上げられました。
このパワーに対応するため、ZZR1200をベースとした6速ミッションへ変更し、ガソリンも、低回転から高回転までスムーズな吹け上がりを実現するためにハイオク仕様となりました。
ZRX1200 DAEGの種類
かつてのGPレーサー、エディ・ローソンのレプリカモデルを有する車両としても人気があるZRX1100から端を発するZRX1200 DAEG。2009年にリリースしてから、大きな変更はなくカラーチェンジのみで、ZRX1200 DAEG Z生誕40周年記念特別仕様車、ZRX1200 DAEG ブラックエディション、ZRX1200 DAEG カワサキ正規販売店特別仕様車の限定モデルが三種リリースされています。スタンダードモデルとの違いは以下の通りです。
【ZRX1200 DAEG Z生誕40周年記念特別仕様車】
- オーリンズ社製リアショックの採用
- カラー&グラフィックの変更
- メーターパネルに「Z生誕40周年記念」特別エンブレム採用
- タックロールシートの採用(スタンダード比シート高5mmダウン)
- ゴールド塗装フューエルタンクキャップ(溝付き加工リング)を採用
- アルミ製立体フューエルタンクエンブレム(ゴールド塗装)採用
- 前後ホイール、ブレーキキャリパー(ゴールド塗装)採用 など
【ZRX1200 DAEG ブラックエディション】
- カラー&グラフィックの変更
- サイドカバーエンブレムに専用エンブレムを採用
- 専用タンクパッド、タンクキャプを採用
- メーターパネル、クラッチカバー、パルサーカバーに専用マークを採用
- タックロールシートのサイド表皮の変更シート高の変更(スタンダード比シート高5mmダウン) など
- オーリンズ社製リアショックの採用
- カラー&グラフィックの変更(Z1000Rに当時使用されていたライムグリーンを復刻採用)
- 特別シートの採用(スタンダード比シート高5mmダウン)
- 特別仕様エンブレムを採用 など
特別仕様車は、どのモデルもスタンダードに比べ、シート高が5mm低いのが特徴で足付きが気になる方にはオススメです。
次は、ZRX1200 DAEG中古車の相場と、購入時に注意したい点をまとめてみました。