中古バイク/中古バイクの選び方

スズキの名刀!1100カタナは足で探すべし

1980年、西ドイツのケルンで開催されたケルンショーでプロトモデルが発表されたGSX1100Sカタナ(刀)。そのものズバリ、日本刀をイメージしたという車体は誰の目にも先鋭的に写り、反響を呼びました。翌年のリリースから2000年まで製造されましたが、今なお色褪せない魅力を持つ1100カタナの中古車での選び方をご紹介します。

田中 友里

執筆者:田中 友里

中古バイクガイド

そのものズバリ、日本刀がモチーフのGSX1100Sカタナ(刀)

GSX1100Sカタナ

GSX1100Sカタナ


「ケルンの衝撃」という言葉が残っているほど、「カタナ(刀)」の登場は市場を賑わせました。それまでのスズキのバイクは「速いがカッコ悪い」のイメージが強く、デザイン面での改善を模索。ちょうどそのころ、BMWのバイク部門デザイナーであるハンス・ムート氏が独立し、ターゲットデザイン社を設立。バイク雑誌とのコラボ企画で手がけた未来のバイク「Rosso Raptor(赤い猛禽類)」を見てか、スズキは彼にターゲットデザインへ協力を要請し、日本刀をモチーフに前衛的なデザインで作り上げられたのが、ケルンモーターショーで発表された「カタナ」のプロトタイプでした。

現在でも独創的に映るそのフォルムは当時でも先鋭的で、よもやそのままのスタイルでの市販はないだろうと誰もが推測したものの予想を裏切り、ほとんど変わらぬ姿で市販車投入されることとなりました。ショーモデル発表後、発売時期の問い合わせが殺到したほどの注目モデルで、販売開始後は大ヒットを納め、最終的に1100ccから250ccまで幅広くラインアップされ、スズキの代表的なモデルとして成長し、生産を終え15年経ってもいまだ根強いファンが多いバイクです。
GSX1100Sカタナundefinedロゴ

カタナといえば、ひと目みて分かるこのロゴ

1100カタナの歴史

1981年から販売が開始された1100カタナ。見た目の大きな変更はありませんが、マイナーチェンジを繰り返し、2000年にファイナルエディションとして発表された限定1100台を最後に、生産を終了しています。

GSX1100Sカタナundefined年表

GSX1100Sカタナ 年表


型式ごとの仕様を見てみます。

【SZ:初代】
星形ホイール。ホイール&フレームシルバー塗装、スウェード調シート

【SD:二代目】
6本スポークホイール。エンジンブラック塗装

【SE:三代目】
カラーリング変更(赤/銀)

【SAE&SBE:四代目】
SAE……初代SZをほぼ完全に再現。SBS(スズキ二輪認定販売店向け限定モデル)

SBE……SEをベースにシートとフレームを、タンクに合わせて赤に塗装。タンクに入るメーカーロゴが縁取り。セイワモータース(逆輸入日本代理店向け限定モデル)

【SM:五代目】
70周年記念モデル。SAEにタンデムシートベルトを追加、サスペンションをリセッティング。タンクに70周年記念ロゴのステッカーが貼付され、純銀製オーナメントが付属

【SL:五代目】
SMと同仕様ながら、オーナメントと、記念ロゴステッカーなしで販売されたモデル

【SSL:六代目】
SLをベースにカラーリング変更。フルパワー逆輸入車最終モデル

【SR:七代目】
国内仕様。111ps→95psへダウン。オイルクーラー標準装備、パワーアシストクラッチ搭載、別体タンク式リアショック採用。アンチノーズダイブショック廃止

【SY:八代目】
ファイナルエディション。シリアルナンバー付き1100台限定モデル。黒ホイール、チューブレスタイヤ、フロントブレーキ4POTキャリパー採用

GSX1100Sカタナundefined70周年記念モデル

GSX1100Sカタナ 70周年記念モデル タンクの記念ロゴがその証


次は、中古車の相場観と購入時に注意する点についてお話しします。

>>1100カタナ 中古車の相場観と購入時に注意したい点

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