世界でも有数の地震国とされる日本ですが、震源となり得る「活断層」は明らかになっているだけでも2,000以上が存在するのだそうです。
ところが、これらとは別の「未知の活断層」が動いたとされる地震も毎年のように発生しています。その存在自体が「未知」なだけに、どこにどれくらい存在するのかも未知で、公的な資料を見ても「たくさん」としか書かれていないことが多いでしょう。
一般的に、数十万年前以降に繰り返し活動し、将来も活動すると考えられる断層を「活断層」と呼んでいるようですが、誰も気付かないうちに活断層の真上に住宅密集地が広がっていることも十分に考えられます。
どんなに耐震性の優れた建物であっても、活断層の真上などに建てられていれば、その活断層を震源とする地震のときにはひとたまりもありません。しかし、それを恐れていては国内のどこにも住めないことになってしまいます。
一日も早く日本中の活断層が解明されることを願うばかりですが、「活断層が存在する可能性はどこにでもある」「家の近くが震源になることもある」という意識で、建物や室内の耐震対策を進めることが欠かせません。
数年前のことになりますが、愛知県の某出先機関が、地下に活断層があることを知りながらそれを黙ったままで民間の開発業者に土地を売却したという事件もありました。
活断層の解明は年々進んでいくと考えられ、近年でも東京都心部、大阪市や名古屋市の中心部などで新たな活断層が発見されています。活断層が見つかったらその周辺の土地をどうするのか、といった指針やルールづくりもこれからは必要になることでしょう。
地上に表れた断層は調査が進むものの、地下に埋もれた断層はなかなか分からない
>> 平野雅之の不動産ミニコラム INDEX
(この記事は2008年12月公開の「不動産百考 vol.25」をもとに再構成したものです)