近年グローバル化が進むなか、海外の外国人学生を採用する企業が増えている。これからは就職活動で外国人学生と競争するかもしれない時代になるわけだが、海外の学生と日本の学生に就職観の違いはあるのだろうか。

インターンシップは実務能力を身につける機会という就職観

インドネシアの学生も就職に対してはしっかり備えている

インドネシアの学生も就職に対してはしっかり備えている

ガイドは2015年6月にインドネシアを訪れ、インドネシア大学の学生などを中心に現地の大学生に直接インタビューする機会を得た。実際に「就職」について話を聞いてみると、当然日本の大学生の就職活動と大きな違いがあることがわかった。

まずインドネシアでは(他の海外の大学も)卒業前に就職活動をして企業から内定を得るということはほとんどないという。まずは大学の勉強に力を注がないと卒業も危ういため、就職活動をしている暇はないというのが正しいのかもしれない。

学生の多くは卒業後に就職活動を始めるが、在学中にまったく就職に対して準備をしていないわけではない。多くの学生は在学中に「インターンシップ」に参加して実務経験を積む。日本でも最近はインターンシップを実施する企業も多いが、その多くが1日~1週間程度で採用担当が実施する体験型のワークショップや短期プロジェクトであることが多い。

しかしインドネシアの学生は長期の休みなどを活用して企業に入り込んだ実践型のインターンシップを経験することがほとんどだ。それらは当然実務を担当するので給料も発生する。日本ではアルバイトの感覚にも近いかもしれないが、彼らはお金を貯めるために働くのではなく、その経験を通じて自分が就きたい仕事の実務能力を高めて、履歴書に「職務経歴」として書くために働くのだ。

ガイドが現地で訪問した日本語学校でも、翌週から日本のリッツカールトンホテル京都で半年間インターンシップとして働く男子学生2名と話をすることが出来た
まだ日本語は片言でも海外でチャレンジしようとする勇気がすごい

まだ日本語は片言でも海外でチャレンジしようとする勇気がすごい


彼らは大学で観光を専門に勉強し、その授業プログラムの一環で半年間日本の一流ホテルで実務経験を積むことになっているようだ。当然彼らの目は希望とやる気で満ち溢れていた。

日本の大学生にとってインターンシップや就職活動では多くの企業を回って「企業や業界を知ること」という目的が一般的かもしれない。
しかしインドネシアの学生のように「インターンシップは自分の能力を高める修行の場」という目的と、自分を磨く意識を持つことはとても重要だと感じた。